母子の保健指導などを行う保健センター

世界の子どもたちの笑顔のために、兵庫から

兵庫県ユニセフ協会事務局長 福井康代さん

 

 世界の子どもたちの命と健康を守るために活動する国連機関「ユニセフ」。この世界的な機関の活動拠点として、日本ユニセフ協会に正式に承認された協定地域組織が「兵庫県ユニセフ協会」です。東灘区に事務局のある兵庫県ユニセフ協会の独自の活動や、ボランティア活動に参加する学生たちについてなどを取材しました。

平和に向かうルワンダを視察

―昨年は、ルワンダとケニアに視察に行かれたそうですが、これはどういった経緯があったのでしょうか。
ユニセフ協会は、国内外でさまざまな活動をされている方々の情報が集まる拠点でもありますので、その中で協会として協力できること、例えば、報告会や学習会の開催、パネル展などの広報啓発活動を通して行っています。今回のアフリカ視察は、ルワンダ出身で、福島県在住の女性、カンベンガ・マリールイズさんとの出会いがきっかけでした。ルワンダは1994年に勃発した内戦によって多くの犠牲者や難民が生まれてしまいました。マリールイズさんは以前、講演の中で、ルワンダの子どもたちに「大きくなったら何になりたい?」と聞いたら、「大きくなるまで生きていると思う?」と逆に問われたと話していました。そこで、子どもたちに学校で学ぶことによって夢を取り戻してほしいという願いからNPO法人ルワンダの教育を考える会を立ちあげ、現地に学校を開いたのです。「私は教育を受けられたおかげで日本語がわかり、日本に来ることができた」と、子どもたちへの教育が必要だと訴えられています。2011年に福島で震災に遭われたマリールイズさんは、大きな被害に遭った中でも、周りの人への気づかいができる福島の人々に驚き、「平和ってこういうものなのだと思いました」とも話しています。
今回のアフリカツアーは、マリールイズさんの学校を見学したほか、ユニセフが支援している小学校や国連が中心に進めている農業、技術支援、学校、保健センターのあるミレニアムヴィレッジなどを視察しました。国づくりに向かっているという志が、先生方からひしひしと伝わってきたのが印象的でした。

自分にもできることを ― 若者も積極的に参加しています

―大学生の方も2名参加されたとか。
本田悠里さん、福井沙織さんのお2人の学生が参加されました。兵庫県ユニセフ協会には「UNIES(ユニーズ)」という、高校生や大学生などが参加して自主的な活動や勉強会を行っているボランティアチームがあります。これは、若い人たちが若い独自の方法で、国際協力をしたいという願いから発足された若者のチームです。これまで、ユニーズを卒業した後、海外青年協力隊に参加した人やコスタリカの大使館に勤めた人もいます。若い人たちの輪が広がり、国際協力や、世界の子どもたちの未来を考えるチャンスとなれば良いなと思っています。
―一般の私たちにもできることはあるのでしょうか。
ユニセフという機関のことはどなたもご存知でしょうけど、協力するとなると、どうしたら良いかわからないという方が多いと思います。けれど、ここでのユニセフの活動は、何かができなくてはいけないとか、資格がなくてはいけないといったことはありません。ボランティア活動や、学習会などさまざまな活動がある中で、一人ひとりが、何かできることを探す場でもあるのです。まずは皆さんに、ユニセフの活動が身近にあるということを知っていただきたいと思います。皆さんも、国内外の子どもたちのためにできることが、何かあるかもしれません

アフリカツアーに参加した学生からのメッセージ

ケニアでは、大都市ナイロビ、そして自然と共に暮らすマサイの村の違いが見えました。そのギャップに驚きはありますが、これもアフリカの姿だと思います。ルワンダ、ケニアの人たちとの出会いに感謝!私に豊かな気持ちを与えてくれるのがアフリカかも知れません。
<福井沙織さん>

【第11回ユニセフのつどい】

   3月10日(日)10:15~15:00
会場 コープこうべ生活文化センター2階ホール
   (神戸市東灘区田中町5-3-18)
内容 東日本大震災の被災地である
   福島県立相馬高校放送局による演劇のDVD上映
   アフリカツアーの報告映像のご紹介
   国際交流団体、東日本支援活動団体のブース出展
◆ユニセフ活動に興味のある方はお気軽にお越しください
 (入場無料)
※お問い合せ先 兵庫県ユニセフ協会TEL.078-435-1605

小学1年生のルワンダ語の授業中。子どもたちは、教室の壁にずらりと並んだ黒板に書き込んでいく

小学1年生のルワンダ語の授業中。子どもたちは、教室の壁にずらりと並んだ黒板に書き込んでいく

ルワンダにある、マリールイズさんが開いた学校の図書室にて、蔵書の中には日本から贈られた絵本も多数

ルワンダにある、マリールイズさんが開いた学校の図書室にて、蔵書の中には日本から贈られた絵本も多数


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目次 2013年3月号