神戸のカクシボタン 第十三回

写真/文 岡 力

「日本を雷から防衛する基地」

 自宅のある大阪から神戸へと向かう通勤電車では、無意識に山側の席へと座り景色を眺めるのが日課となっている。JR尼崎駅を過ぎたあたりで目にする稲妻マークが表記された建物。雷対策専門メーカー「音羽電機工業株式会社」が2008年に開設した「雷テクノロジセンター」である。同社が商標登録を掲げる「免雷」という言葉。同センターでは、雷から建物の外観を守る避雷針や電気設備を保護する避雷器など製品開発に伴う様々な試験・開発が行なわれている。特撮映画に出てくる地球防衛軍さながらの館内。雷の模擬体験では、ガラス張りの隣室から凄まじい光と音を至近距離で体感することができる。まさに「一瞬のエンタテインメント」と言える。併設の雷ミュージアムでは、雷の関連グッズや「カミナリの化石」といった珍宝も陳列されている。回廊では、自然との共生をコンセプトに平成15年から実施されている「雷写真コンテスト」での受賞作品を展示。人と自然が織り成す作品の数々は、おもわず立ち止まり見入ってしまう。開設以来、2万人の来場者を動員。自然科学に関心のある学生や子供などリピーターも多いと言う。ふらり途中下車した尼崎で童心にかえることができた。
おかげさまで連載も2年目に突入。今年も蟻の如く神戸を徘徊します。

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カミナリの化石

カミナリの化石

第11回雷写真コンテスト グランプリ作品  「火山雷・南岳(桜島)への直撃」

第11回雷写真コンテスト グランプリ作品
「火山雷・南岳(桜島)への直撃」

雷テクノロジセンター

兵庫県尼崎市潮江5丁目6番20号
見学時間:水・木曜日(入場無料)
※但し、10名以上での事前予約が必要です
お問い合わせ
06-6429-3591(広報室)

岡力(おか りき)コラムニスト

ふるさとが神戸市垂水区。著書「アホと呼ばれた’80S」「噂の内股シェフ」「関西トラウマ図鑑」
連載「大阪ロマン紀行」(大阪日日新聞)
出演「おちゃのこSaiSai」(J:COMチャンネル)
「Oh!二度漬けラジオ」(YES-fm)


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目次 2015年1月号