くらしの丘名谷 連載第2回

株式会社 神戸ニュータウン開発センター
須磨パティオ事業部
主幹 西村 覚さん

 

―須磨パティオについてご紹介ください。

西村 須磨ニュータウン開発にともなって、昭和55年3月15日にオープンした「須磨パティオ」は神戸市内での郊外型ショッピングセンター第一号です。須磨・名谷エリアは震災復興住宅や市営住宅も建設され、約3割が賃貸住宅というニュータウンとしては珍しい特徴があります。住む人の世代の入れ替わりも多く、須磨パティオにも、幅広い年齢層のお客さまにご来店いただいています。

―1~3番館、健康館、それぞれの特徴は?

西村 須磨パティオの中心・1番館は主にファッション・雑貨に食料品、2・3番館は飲食を中心にサービス、雑貨、平成12年のリニューアル時にはスイミングスクールなどを展開するスポーツクラブ「エス・パティオ」が中心の健康館がオープンしました。現在、全103店舗を展開しています。

―空き店舗がなく、お客さまが絶えないショッピングセンターですね。

西村 須磨パティオは午前10時から午後8時の営業中、ずっと賑わいがあり、開店前からご年配のお客さまに並んでいただき、お昼ごろにはベビーカーを押した若いお母さん、主婦の方、3時ころからは学生さんと続き、夕方以降は会社帰りの方と、時間帯によってお客さまの年齢層がどんどん変わるという現象があります。幅広い年齢層の方が住む名谷エリアの特徴そのものといえるかも知れません。従って、売り上げも好調で、空き店舗も発生せず、更に賑わうという好循環にあると思います。

―ダイエー、大丸との棲み分けはどのようにされていますか。

西村 須磨パティオ専門店はスーパーと百貨店の真ん中を埋める位置づけです。ダイエーさん、大丸さんと協調・共闘しながら、できれば幅広く埋めたいと思っています。

―神戸ウェストメンバーズカードとは?

西村 市営地下鉄沿線5つのショッピングセンター専門店(須磨パティオ、リファーレ横尾、キャンパススクェア、プレンティ、セリオ)共通で使えるカードです。平成5年の導入当時は会員数8千人でしたが、現在約15万人までになりました。カード利用105円で1ポイントが付き、600ポイント貯まれば500円のお買物券と交換できます。また加盟店での特別割引や、1ポイント以上付けると駐車場が90分無料になるなどの特典があります。

―カリヨンがシンボルの駅前広場や中庭の買物広場をはじめ、いろいろなスペースでイベントを開催されているそうですね。

西村 「パティオ」の由来になっている「中庭」は、最大3千500人が入れる広場です。そこがお客さまで埋まるほどのイベントを年間通じて開催しています。春は周年祭の時期ですから館内では抽選会イベントを実施し、広場ではキャラクターショーなどお子さま向けのイベントでたくさんお客さまに喜んでいただいています。夏祭りでは、ダイエーさん、大丸さん、パティオが協力して食料品店さんが屋台を出したり、魚のつかみ取りや釣り堀など、水辺を楽しめる人気イベントを開催しています。冬のパティオ広場のクリスマス装飾は、逸早くLEDを導入してブルーに彩られています。
 京都の「野あそび協会」さんに来ていただく昔ながらのクラフトづくりは大変ご好評いただいています。健康館3階のパティオホールでは2カ月に1回のペースで映画大会を開催しています。いずれもパティオでのお買い物レシートを提示すると無料で参加いただける定番のイベントです。

―須磨パティオを核とする名谷界隈の魅了とは?

西村 山を切り拓いて造られたニュータウンですから、当然ながら緑や自然が多いことです。しかも、造られた自然ではなく、元々の自然が残っています。駅前の中央公園も山の木がそのままです。珍しいカブトムシが採れるそうですよ。そんな自然に囲まれていながら、住む家は新しくて綺麗です。駅前はいわゆる〝ワンストップ〟で、日常的なお買い物は何でもそろいます。ちょっと非日常的なお買い物なら、三宮まで地下鉄で約18分です。センタービルには区役所の北須磨支所がありますが、本区役所に匹敵するか、それ以上と言ってもよいほどの規模です。カルチャーセンター、銀行、クリニックなど、生活上必要な全ての機能がコンパクトに収まった街です。

―今後、須磨パティオが目指すところは?

西村 オープンから32年経ち、少し古い施設にはなってきましたが、「ここしかないから仕方ない」とお買い物していただくようなショッピングセンターになってしまっては、街自体が衰退してしまいます。そこで、お客様ニーズにお答えできるような新しいものもどんどん取り入れていきたいと考えています。例えば、メガネの「JINS」は、今のニーズに応える品揃えの店です。東京から誘致したコーヒー豆の「白金珈琲」は、生豆を店頭に並べて注文を受けてから焙煎して販売しています。「魚河岸のすし えびす」は兵庫駅前にある鮮魚店直営で、大きくて新鮮なネタで大人気です。輸入食材の「ジュピター」も見るだけでも楽しいお店としてお客さまに喜んでいただいています。
 今回は新たに大規模なマンションが建設されるということで、ニューファミリー層のお客さまが更に増えるものと期待しているところです。今後も住む人のニーズに応えて須磨パティオが活気のある場所になれば、三宮方面からでも買い物に来たくなるような場所になり、それが街全体の活気につながると考えています。

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「パティオ」の由来になっている「中庭」は、最大3千500人が入れる広場になっている。年間通じて、春の周年祭をはじめ様々なイベントを開催する

「パティオ」の由来になっている「中庭」は、最大3千500人が入れる広場になっている。年間通じて、春の周年祭をはじめ様々なイベントを開催する

西村 覚(にしむら さとる)

1965年、神戸生まれ。県立東灘高校卒1983。卒業後、日商岩井のコンピュータ部門岩井システムにてプログラマーに。1989、神戸ニュータウン開発センター入社 プレンティのオープン(プレンティ事業部)。1984神戸ウェストメンバーズカードの立ち上げ、現在須磨パティオリーシング担当。


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目次 2012年2月号