新連載 くらしの丘名谷

株式会社 大丸松坂屋百貨店
須磨店 店長 
天野義裕さん

―大丸須磨店に来られて1年が過ぎたそうですが、神戸の感想はいかがですか。
天野 私にとっては関西地区で初めての勤務がここ大丸須磨店です。神戸は洋風文化を取り入れたおしゃれな街という印象を持っていましたが、住んでみると「自然と文化が融合したいい街だな。」と感じています。休みには海岸沿いや北野界隈を歩いたり、食べることが好きなので南京町に出かけたりしています。今は単身赴任なんですが、家内もとても気に入ってちょくちょく来ては、あちこち出かけているようです。今では、神戸の街について私より詳しいかも知れません。
―大丸松坂屋グループの中で、大丸須磨店の特徴は?
天野 大丸松坂屋は全国に22店舗を展開しています。兵庫県内には4店舗あり、須磨店は元町にある神戸店の分店の位置づけです。基幹店は、都心の一等地に店舗を構え広範囲からたくさんのお客さまをお呼びしますが、須磨店は地域密着型の店です。昭和55年にニュータウンとともに開店して以来、「デパ地下食品と毎日のちょっといい生活を提案できる地域密着型の百貨店」を目指しています。神戸、大阪まで足を延ばすことなく、毎日の生活をちょっと贅沢に彩るアイテムがそろっています。特選ブランドなどのラインナップはありませんが、そのような商品をお買い求めの際には、30分あれば出かけられる元町の大丸神戸店をご利用いただければと思います。
―生鮮食料品が特に評判が良いようですね。
天野 食品は多くのお客さまから支持いただいています。中でも、鮮魚は毎日、明石漁港で水揚げされるものを競り落とし、午後1~2時頃から「明石の昼市」として店頭に並べています。目利きの鮮魚担当者が品定めして、納得のいくものだけを仕入れるというこだわりようです。また、毎週金曜日には「大丸マルシェ」として地元のとれたて野菜や果物を販売しています。「安心・安全」はもとより、地産地消をコンセプトに「新鮮」にもこだわった商品をご提供させていただいています。
―社会福祉法人「まほろば」で作る商品も人気のようですね。
天野 パンやラスクを販売させていただき、「モリーママ ラスク」や「クリームパン」は人気商品ですね。また、月1回土曜日には社会福祉法人「神戸光の村授産学園」の作業所の生徒さんが作るお菓子や木工製品などを販売しています。地域のお客さまとの交流の場という考えとともに、大丸の経営理念である「先義後利(義を先にして利を後にするものは栄えるの意)」のもと、地域のお客さまと共に社会貢献もさせていただいています。
―名谷エリアはニュータウンとして開発されて30年が過ぎました。今のこの街のお客さまの年齢層やニーズは?
天野 既に会社勤めなどをリタイアされ自分の生活を楽しんでおられる年齢層の方も増えている一方、少しずつ新しい住人の方も増えてきているのではないでしょうか。平日は50代から60代のお客さまが多いのですが、土・日にはファミリー層のご来店が多いですね。このエリアの強みは駐車場が1500台分あり、また名谷駅前はバス路線のハブターミナルになっていますので非常に便利ということです。大丸須磨店にも、午前中、昼間、夕方まで時間帯関係なく一日中、アベレージでお客さまにはご来店をいただいています。
―須磨パティオ、ダイエーとの連携は?
天野 このエリアへ多くのお客さまに来ていただくために3社で協力しています。例えば、子どもの日イベントや夏祭り、お盆の精霊流し、クリスマスイルミネーションなど、お客さまに楽しんでいただけるような工夫をしています。また月に1回は、問題点や利便性の向上などについて話し合いの場を設けています。
―市営地下鉄・名谷駅界隈が今後どのような街になっていくことを希望されますか。
天野 須磨パティオ専門店さんやダイエーさんをはじめ、名谷駅周辺には紳士服専門店、家電量販店、スーパーマーケットなどもあり、お買い物についてはワンストップショッピングで完結できる環境です。須磨区役所の「北須磨支所」や郵便局も近くにあり、普段の生活に必要なものは十分にそろった環境であると思います。沿線には県立大や市外大などの大学、隣の「総合運動公園駅」には野球場や総合グランドなどがあり、文教地区でもありますね。地下鉄、バス、車での交通の便も良く、自然にも恵まれています。そういう中で、商業施設も充実しています。高齢者世代にとっても、若い世代にとっても便利で住みやすい街です。今後は多くのファミリー世代にも来ていただき、更に発展していって欲しいと思っています。
―須磨店の今後の方向性や展開についてお聞かせください。
天野 「今だけ、ここだけ、私だけ」をコンセプトにデパ地下食品アイテムとデイリー性のある品ぞろえをしていきます。デイリー商品をお買い求めに来られたお客さまが、メンズ、レディース、お子さまファッションやリビング・家庭用品売り場にも気軽に立ち寄れ、お買い回りいただけるお店をつくっていきたいと思います。お客さまの生活の場面、場面に大丸須磨店が登場し、お役に立てれば最高です。

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天野 義裕(あまの よしひろ)

株式会社 大丸松坂屋百貨店 大丸須磨店長
1981年、立教大学経済学部卒業、同年、株式会社松坂屋入社。2005年、松坂屋本社営業統括本部営業企画室宣伝催事部長。2008年、J.フロントリテイリング株式会社百貨店事業政策部マーケティング企画推進室部長(販売促進担当)。2010年、株式会社大丸松坂屋百貨店大丸須磨店長(現)。


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目次 2012年1月号