「御食国」淡路の島グルメ

淡路島は、温暖な気候と海のミネラルが育む自然に囲まれ、古来より「御食国(みけつくに)」と称されてきた。御食国とは本来、朝廷に食材を納めた国のことで、古くから食の宝庫として朝廷のお墨付きを得ていたということが分かる。現在でも、淡路島の食を全国に知ってもらうためのプロジェクトが次々と立ち上がり、淡路島ならではの新しい島グルメも次々と生み出されている。

1 淡路島牛丼

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美味しい淡路島の食材をPRするためにスタートした淡路島牛丼プロジェクト。加盟店数約60店舗が、淡路産の牛肉・玉ねぎ・米を使用し、オリジナル牛丼を提案。牛丼から、焼き肉丼、ステーキ丼、たっぷり野菜牛丼、女性向け牛丼など個性的なメニューが並ぶ。

2 淡路島ぬーどる

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淡路島の伝統産業である手延べ素麺に手を加え、「淡路島ぬーどる」の専用麺として開発。このオリジナル手延べ麺とタマネギを必ず使用し、さらに淡路島の食材を具材に、うどん風やラーメン風、スパゲティ風など30数店舗で創意工夫を凝らしたメニューを提供する。

3 淡路島バーガー

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淡路島産のタマネギや淡路ビーフなど地元の食材を用いたご当地バーガー。「淡路ハーブバーガー」「あわじ島バーガー」「淡路牛バーガー」など様々な嗜好を凝らしている。「オニオンビーフバーガー」は、全国ご当地バーガーフェスタで1位を獲得した。

4 島スイーツ

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淡路島産のフルーツ、牛乳、卵、たまねぎのうち、いずれか1品以上を必ず使用した、淡路島限定のスイーツ。マフィンやケーキなどの定番から、新玉ねぎを丸ごと使った一風変わったスイーツまで、淡路島ならではの素材が生きた、魅惑の甘みが盛りだくさん。

5 生しらす

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足の早いしらすを、旨味たっぷりの生の状態でいただけるのは、漁場の近い淡路島だからこそ。新鮮な生しらすを熱々のご飯に乗せ、薬味と卵を添えて。あるお店では、海鮮や焼き穴子とともに、またあるお店では、パスタやサラダとして供する。

6 いかなご

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淡路島では、2月下旬にいかなご漁が始まり、新鮮ないかなごは釜茹でされ、醤油やみりんでじっくりと炊かれて釘煮になる。春が近づくと、いかなごを炊く甘辛い香りがどこからともなく漂い、淡路島の季節の風物詩としてすっかり定着している。

7 トマト

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10月~6月にかけて出荷されるもののうち、厳しい寒さに耐えて2月~5月に獲れる春トマトは、旨味がぎっしり。甘さと酸味のバランスが絶妙、ソフトな口当たりで、「はるる」の商品名で人気を博している。

8 レタス

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兵庫県で生産されるレタスの90パーセント以上が、南あわじ市の三原平野を中心に栽培されている。淡路島特有の暖かい気候と豊かな土壌に育まれた淡路島のレタスは、シャキッとした食感で、京阪神でも大人気。

9 タマネギ

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淡路島タマネギの最大の特徴は、その甘さ。品種選びに始まり、半年以上かけてじっくりと栽培。収穫後には、「タマネギ小屋」とよばれる淡路島特有の干し小屋に吊るし、時間をかけて乾燥させていく。この手間隙かけた工程が、たまねぎを甘く柔らかくするのだ。

10 淡路ビーフ

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淡路島は、世界に誇るブランド和牛「神戸ビーフ」の最大の原産地。ここで生まれ、基準を満たした牛だけが「淡路ビーフ」と呼ばれる。人肌で溶けるほど融点の低いサシがきめ細かく入り、柔らかく上品な肉質は、2012年「第10回全国和牛能力共進会」にて「脂質の大賞」を受賞。

11 鱧・三年とらふぐ

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鱧や3年の歳月をかけて育ったふぐは、鳴門の激しい潮流に揉まれ、身がしまってしっかりとした歯ごたえに。鱧は鱧すき鍋、ふぐはてっちり鍋として、主に提供される。淡路島の南端に位置する南あわじ市では、鱧は湯びきで食べさせてくれるお店が多い。


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目次 2015年3月号