特集「選ぶ楽しさ」 読書の秋 お気に入りの本との出会い

ジュンク堂書店三宮店
店長
難波 克行さん

 

―難波店長がジュンク堂に就職したきっかけは?
難波 新聞記者志望だったのですが、クラブで少林寺拳法に熱中しすぎて手が届かず…。でも「大量仕入れをして数多くの消費者に良いものを提供したい」と、流通にも興味を持っていました。偶然一つ上の先輩がジュンク堂に就職されていて、その方の話を聞く機会があり、「出来たての会社だし、新人でも発注を任せて貰っている」と楽しんで働いている印象を持ったのがきっかけでした。
―実際、ジュンク堂に就職されてどうでしたか。
難波 店は一軒だけでしたので社員の比率は高かったのですが、キャリアを積んだ人は少なかったですね。知識を得て実行すれば、即効果が現れたりしてやりがいがありました。まだ、神戸には大型書店がなく、専門書を選ぶには大阪まで行くしかない時代でしたので「神戸でこれだけ揃っているのはすごい」と褒めて戴けたのも嬉しかったですね。
―今では海外を含め50店舗以上を展開していますが、新店舗を出す時に重要視することは?
難波 会長(工藤恭孝)はとことん立地を調べて決めています。人通りにしても、平日、土日、午前そして夜…、実際自分の目で見ないと納得しません。
―最近はビルの2階や3階の大型店も多いですね。
難波 当然一階や一等地の方がお客様は入りやすいですが、家賃が上がり、大きな売り場面積を確保しにくくなります。たとえ上の階や1,5等地でも品揃えがしっかりしていればお客様に来て戴けると考えています。またそれだけの自信がないと出店しません。
―探しやすくする工夫は?作家別、それとも出版社別?
難波 専門書はやはりジャンル別さらに作家別が多いです。文庫などは賛否両論ありますが、基本的には出版社別ですね。ただ超人気作家はかためて並べたり、新書等のサイズ違いでも文庫のコーナーに置いてみたり、連想ゲームのように関連書を並べて、楽しんで戴く工夫をしたりします。リアル書店の魅力の一つに本の森に迷い込むことがあります。ただすべての方が時間に余裕があるわけではありませんので、的確に探せる陳列工夫も必要です。タッチパネル式検索機も売場に設置してご利用戴いたり、携帯メールやインターネットからのお取り置きサービスも行っております。
―全国で効率よく売り上げている店舗は?
難波 意外かもしれませんが那覇店が健闘しています。神戸では住吉店がいいですね。読書意欲が高い方が多く、教育熱も高いので、西宮店同様、難関大学の入試物の販売数は全国でもトップクラスです。三宮店も頑張っていますが、予備校が近くにたくさんある三宮駅前店にかなわないものもあります。
―この秋、難波店長おすすめの書籍は?
難波 新刊では、今年本屋大賞を受賞した『謎解きはディナーの後で』の続刊がまもなく発売されます。神戸のきり絵作家・成田一徹さんの作品集『カウンターの中から』もぜひ手にとって戴きたいですね。アップルの創業者、故スティーブ・ジョブズの自伝も11月には発売されますので、話題になるでしょう。
―さて、走ることもプロ並みの難波店長ですが、マラソンはいつから?
難波 47歳から始めて、フルマラソンは年に5~6本出場します。長距離は、年齢にあまり関係なく頑張ればタイムが縮まるところも魅力の一つですね。
 現在、仕事帰りは、ほぼ毎日六甲の自宅まで走っています。休日は王子公園のグランドや六甲山を走りますね。
―神戸でのお勧めコースは?
難波 海側では、三宮から出発して神戸空港への橋横の歩道を走るコース、景色がいいですね。住吉川は野鳥も飛んで来るほど奇麗な川で河川敷を気持ち良く走っています。時間があればそのまま山頂まで上がります。
―今月は神戸マラソンですね。
難波 残念ながら抽選に外れて走れませんが、二万人以上のランナーが神戸の街を走りに来られます。お役に立てればと、ボランティアスタッフに応募しました。当店では神戸マラソン応援ブックフェアを実施して、ビギナーやこれから走ろうとされる方向けの本も揃えました。
―これからも、選びやすく豊富な品揃えのジュンク堂に期待しています。

 

四万十ウルトラ100キロマラソンに参加し、9時間54分で完走した難波店長

四万十ウルトラ100キロマラソンに参加し、9時間54分で完走した難波店長

 

難波 克行(なんば かつゆき)

1979年甲南大学卒業、同年株式会社ジュンク堂書店入社。1988年まで三宮店勤務、同年京都店副店長。その後1994年神戸北町店、1995年鹿児島店(現丸善書店天文館店)、1999年難波店(現千日前店)の各店で店長就任、2007年より現職。


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目次 2011年11月号