市内中心に位置する国宝「松本城」

「おひさま」と清き流れのふるさと 信州松本・ 扉温泉への旅

 連続テレビ小説「おひさま」では、その美しい自然や風景を見せている信州・松本、安曇野。北アルプスに抱かれた信州がもっとも輝くこの季節に、旅をしてみませんか。今回は、環境省「平成の名水百選」にも認定された、松本市街地の湧き水群と、情緒ある街並みをめぐる小旅行をご案内します。

城下町・松本「涼み清水」をめぐる旅

国宝・松本城周辺を流れる
清らかな湧き水群

北アルプス山系など周囲の山々から流れ出る水を、地下にたくわえた町・松本。国宝・松本城周辺には、あちこちで地下からの澄んだ水がこんこんと湧き出している。それらの湧き水は、地酒作りや、家庭用、飲料用としても利用されている市民の水。美しい自然ならではの清き水を求める観光客も多く、最近ではパワースポットとして紹介されている井戸や湧き水も多い。
松本市・松本観光コンベンション協会・新まつもと物語プロジェクトが製作した「まつもと水巡り」マップには、各所の湧き水と、歴史や街並みをめぐる散策ルートが記載されている

歩いて楽しめる町まつもと

松本市街地は、松本城を中心に、歩いて楽しめる街並みが整備されている。蔵づくりの建物で統一された「中町通り」は、古い建物を改造したレストランや、個性的な雑貨店、民藝家具や、陶芸、和菓子などの店舗が建ち並び、ぶらり歩きも楽しい人気スポット。
ほかにも、女鳥羽川沿いの楽しい商店街「ナワテ通り」や、おしゃれなブティックが並ぶ伊勢町通り、松本市美術館、さまざまな映画やドラマのロケ地にもなっている「あがたの森公園」、重要文化財「旧開智学校」など、歴史と自然とともにある城下町・松本にはさまざまな魅力がつまっている。

蔵づくりの街並が続く中町通り

蔵づくりの街並が続く中町通り

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松本市美術館

松本市美術館

城下町湧き水群の一ヵ所「女鳥羽の泉」、隣りに酒造会社がある

城下町湧き水群の一ヵ所「女鳥羽の泉」、隣りに酒造会社がある

小さな雑貨店や飲食店が楽しいナワテ通り

小さな雑貨店や飲食店が楽しいナワテ通り

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自然に還る宿「扉温泉 明神館」

松本市街地から車で30分、八ヶ岳中信高原国定公園のふもとに位置する扉温泉で、80年の時を刻む老舗旅館「明神館」は、渓谷や深い緑の森林など国定公園内の自然そのものに抱かれる宿。先代から引き継がれた“山ふところのおもてなしの宿”という精神に、現在の若主人が取り入れた現代のくつろぎのかたちと遊び感覚、そしてホスピタリティがゆるやかに融合し、まったく非日常のゆったりした時間の流れを演出している。
中でも圧巻は、山の渓谷に面して大きく開いた吹き抜けの半露天風呂・立ち湯「雪月花」。美しい初夏をめぐる風と信濃川の源流のせせらぎを感じながらゆっくりと湯舟に浸かることができる。他にも、露天風呂付き大浴場など計4ヵ所のお風呂があり、古くは“西の白骨・東の扉”と称された名湯が堪能できる。
お食事は、信州の山川の食材や自家農場の採れたて無農薬野菜を使った懐石料理、モダン和食、オーガニックフレンチの3種類から選べる。時間はフリータイム制で、お客様の食の好みや宿での過ごし方にも配慮されている。

自然とともにある「エコツーリズム」の提案

自家農場では、農作物の収穫、田植えや刈取り体験など、さまざまなアクティビティも提案している。それらは「自然とともにある豊かな生活」を考え、自然に抱かれた宿として「エコツーリズム」を打ち出す明神館の姿勢からなるもの。
早くからエコへの取り組みをおこなってきた明神館では、ベッドルームの床下には空気を清浄する「山辺炭」を置いているほか、壁は保温性の高い自然素材「珪藻土」を、自家農場には残飯を利用したバイオ肥料を使う。また、宿のレンタカーにも環境に優しい電気自動車を用いるなど徹底している。それらエコ活動を評価され、「グリーンキー」(本部デンマーク)に、日本で初めて認定された旅館であるほか、最上質のホテルのみが加盟できる国際的な組織「ルレ・エ・シャトー」(本部フランス)のメンバーでもある。

(左)木立ちをわたる風が頬を撫でる半露天風呂「立ち湯 雪月花」 (右上)客室は洋室、和室より (右下)川沿いの露天風呂、温泉は無色単純泉

(左)木立ちをわたる風が頬を撫でる半露天風呂「立ち湯 雪月花」
(右上)客室は洋室、和室より (右下)川沿いの露天風呂、温泉は無色単純泉

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心地よい音楽が流れるロビー

心地よい音楽が流れるロビー

身体にやさしい朝食

身体にやさしい朝食

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目次 2011年6月号