〝おいしい食材の宝庫ひょうご〟 の再発見

キリンビールマーケティング株式会社 神戸支社
支社長 尾﨑 秀雄さん
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兵庫県 農政環境部
部長 伊藤 聡さん

兵庫県では認証食品で地産地消を推進し、さらに全国、そして世界へ広めようとしている。その取り組みに積極的に協力する、地元に工場を持つキリンビール。それぞれを代表してお二人に、兵庫県産食材の魅力や今後の展開などお話しいただいた。

兵庫県産食材の魅力

伊藤 兵庫県は、北は日本海、南は瀬戸内海に面し、日本の縮図といわれています。摂津(神戸・阪神)、播磨、但馬、丹波、淡路という5つの国が集まっているともいわれ、それぞれ気候風土が違う地域に特産物があります。阪神間には工業地帯もある一方、県内33%の農業産出額があり農業が盛んな県でもあります。出荷量1位の農産物には酒米の山田錦、丹波黒、水産物ではズワイガニ、イカナゴなど、世界に誇る特産物としては神戸ビーフ等々…、美味しいものが色々あります。
尾﨑 里・山・海の幸が産出される兵庫県は日本の四季を一瞬にして味わえる、まさに美味しい食材の宝庫ですね。旬の食材を旬の時期に楽しめる、「五穀豊穣」が当てはまる日本中見回しても珍しい地域だと思います。神戸ビーフも美味しいですね、私も大好きな県です。
伊藤 兵庫県内で生まれて育ち、処理されたものが但馬牛です。他府県の牛には肉量では敵わないものの、昨年の和牛能力共進会では「脂肪の質賞」をいただきました。オレイン酸などモノ不飽和脂肪酸を多く含み、脂が溶ける温度が低くて味が良いということです。その但馬牛の中でも特に肉質が良い神戸ビーフは、サシと呼ばれる脂肪の入り方が優れています。現在は但馬牛の約5割が神戸ビーフになれますが、これを7割程度まで高めようと、育て方などの改良に取り組んでいます。

ひょうご食品認証制度

伊藤 食品偽装事件が多発していた当時、県民の皆さんの食品に対する不信感を払しょくして安全・安心な食の提供を目指すという観点も含め、平成16年7月から県産の食品の安全性や特徴を審査する機関を設けて、「ひょうご食品認証制度」を導入しました。特徴がある農産品で食品衛生法等の法令基準遵守はもちろんですが、その上で化学肥料や農薬を従来の3割低減する「ひょうご推奨ブランド」、更に高い認証基準で5割以上低減、残留農薬を国の基準の10分の1以下にする「ひょうご安心ブランド」の2つを設定しています。そのほか、畜産物、水産物、加工品でも同じような基準を設け、現在、農産物901品、畜産物44品、水産物16品、加工品689品 合計1650品が認証されています。広く県内外に知っていただこうと、昨年は六甲アイランドで「兵庫認証食品フェスティバル2012」を開催しました。2日間で家族連れなど約1万人にご来場いただき「ぜひ、来年も!」と好評で、今年は11月16・17日にデュオこうべで開催予定です。
尾﨑 地元に浸透した県の産品を地元の皆さまに提供するというのはとてもいいことですね。今年はぜひ、フェスティバルにも行かせていただきます。
伊藤 キリンビールさんには昨年、「選ぼうニッポンのうまい!」キャンペーンで「ひょうご雪姫ポーク」を取り上げていただきましたね。
尾﨑 昨年実施した「選ぼうニッポンのうまい!」キャンペーンで、全国から55万口もの応募をいただき、雪姫ポークは全国5位になりました。兵庫県は牛肉のイメージが強いのですが、豚肉も美味しいですよ。
伊藤 兵庫県の試験研究機関が開発した、エコフィードを用いた肥育技術により生産された豚肉で、神戸ビーフと同じくサシが入り、脂の質が高くて肉質が柔らかいのが特徴です。
尾﨑 東京で実施した食材試食会でも評判がとても良かったですからね。このキャンペーンは今年も9月10日から10月31日まで実施します。「コウノトリの育むお米」と「兵庫の海産物詰め合わせ」のセットで、兵庫県の美味しいおにぎりを提案します。日本人の元気の素はお米です。「お米を食べて元気になろう!兵庫から元気を発信しよう!」というコンセプトで、お米と具材をセットにして提供し、兵庫県の美味しいおにぎりを提案します。名づけて「兵庫元気印!兵庫ちから飯」です。
伊藤 6月と11月に実施する「選ぼう兵庫のうまい!兵庫県認証食品みつけようキャンペーン」にもキリンビールさんにはご協力いただいています。応募用紙に認証食品マークを貼って応募していただくと、抽選で各回500名に45品目の中からご希望の認証食品とキリンビール350㍉リットル3缶をプレゼント、更に150名を、キリン神戸工場見学会、認証食品を使ったランチ付きにご招待いただいています。そのほかにもキリンビールさんには、認証食品普及のために色々とご協力いただいています。

地産地消から〝地産遠消〟へ

尾﨑 キリンビールは兵庫県に工場を持つ地元のビールメーカーです。兵庫県・JA兵庫六甲さんと協力しながら、地産地消活動に取り組んでいきたいと思っています。昨年は、県産の美味しい食材と出来立てのキリンビールを味わっていただける「摂津の国うまいものパーティー」を神戸工場で開催しました。今年から、兵庫県産の食材をベースに使ったご当地カクテルの開発をコンテスト形式で開始しました。1月は二郎いちご、3月はトマト、5月は小松菜、今後も継続していく予定です。兵庫県の隠れた名品を発信して、地産地消だけでなく〝地産遠消〟を進め、まずは日本全国へ広めていきたいと考えています。
伊藤 兵庫県としても、今年は首都圏に向けてのキャンペーンを展開する予定で、築地市場への水産物のPRや、スーパーマーケットトレードショーでの県産食材の品質の高さをPRしていきます。海外に向けても、昨年に続き大規模食品展示会である香港フード・エキスポへ出展する予定です。日本の食材に対して高い信頼を置いている香港ですから、百貨店での販売コーナー設置を目指しているところです。
 今後も、生産者とともに認証食品を育て、キリンビールさん始めメーカー企業、「ひょうごの美味し風土拡大協議会」※に加入いただいている大手量販店や、県と協力連携協定を結んでいるコンビニエンスストアなどと協力しながら広めることによって食の安全・安心を提供し〝県産県消〟推進、更には、県外、国外へ広めていきたいと考えています。

今年の新ジャンル商品、「キリン澄みきり」好評発売中。キリンビール神戸工場でも製造。

今年の新ジャンル商品、「キリン澄みきり」好評発売中。キリンビール神戸工場でも製造。

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多くの人で賑わった兵庫県認証食品フェスティバル2012。会場は六甲アイランド「ファッションマート」

多くの人で賑わった兵庫県認証食品フェスティバル2012。会場は六甲アイランド「ファッションマート」

キャンペーンに当選すると、認証食品を使ったランチ付きの工場見学にご招待も

キャンペーンに当選すると、認証食品を使ったランチ付きの工場見学にご招待も

キリンビール神戸工場の敷地内は池や緑に囲まれたビオトープを配している

キリンビール神戸工場の敷地内は池や緑に囲まれたビオトープを配している

※ひょうごの美味(うま)し風土(FOOD)拡大協議会 兵庫県産の優れた農林水産物・加工食品の生産・流通・消費を一層拡大することを目的に平成22年に生産・流通・消費・マスコミ関係者と行政が参画して組織した協議会

※ひょうごの美味(うま)し風土(FOOD)拡大協議会
兵庫県産の優れた農林水産物・加工食品の生産・流通・消費を一層拡大することを目的に平成22年に生産・流通・消費・マスコミ関係者と行政が参画して組織した協議会

“ひょうごの食”のポスターを掲げる伊藤さんと尾﨑さん

“ひょうごの食”のポスターを掲げる伊藤さんと尾﨑さん

(写真左)尾崎さん(写真右)伊藤さん

(写真左)尾崎さん(写真右)伊藤さん

尾﨑 秀雄さん

キリンビールマーケティング株式会社 神戸支社
支社長 

伊藤 聡さん

兵庫県 農政環境部
部長 


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目次 2013年6月号