Report KOBE 繁盛する老舗企業に学ぶセミナー

 経営やマネジメントに関する勉強会を京阪神で開催しているNMOと、こうべ燦燦会が共催で、「今、繁盛する老舗企業に学ぶ」セミナーが神戸市産業振興センターで7月11日に開催された。
 老舗ジャーナリストの前川洋一郎さんによる基調講演では、「100年以上続く企業でなくては“老舗”とはいわない!」とし、姫路市で約900年続く甲冑師「明珍」の事例を紹介。明珍家は戦国時代、甲冑師として姫路藩主などに仕えてきたが、明治維新で武士がいなくなり、鉄を打つ技術から火箸づくりに転身。暖房器具が発達し火鉢が少なくなると、火箸を数本束ねて風鈴にした「明珍火箸」を考案し、姫路の名産品となっている。「時代によって事業形態を変えていくのが長く続く経営の秘訣。老舗の事業は、努力と工夫と挑戦の繰り返しです」と前川さん。また「主人がまちがった道を選びそうになったときに、それを止められる“番頭”も大切な存在」とした。
 続いて「うぐいすボール」でおなじみ植垣米菓株式会社の4代目社長・植垣清貴さんが講演。創業108年の植垣米菓は、今年3月にJR新大阪駅の「駅マルシェ新大阪」に出店。従来の駄菓子のイメージを脱却しようと、洗練されたパッケージデザインにきなこや抹茶といった新フレーバーも開発、20~30代の新しいファン層を獲得した。「私たちも時流に合わせて、また他社の成功事例を取り入れながら事業を続けてきました。今後は次世代へのバトンタッチが課題」と植垣社長は話した。
 NMO勉強会は成岡マネジメントオフィスが主催し、毎月さまざまなテーマによる勉強会を京阪神で開催している。

■成岡マネジメントオフィス http://www.nmo.ne.jp

老舗学研究会代表・前川洋一郎さん

老舗学研究会代表・前川洋一郎さん

植垣米菓株式会社4代目社長・植垣清貴さん

植垣米菓株式会社4代目社長・植垣清貴さん

「うぐいすボール」新フレーバーを試食

「うぐいすボール」新フレーバーを試食

多数の参加者が集った

多数の参加者が集った


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目次 2015年9月号