シンプルで落ち着いた雰囲気の店内。カウンター席11、お座敷は最大8名利用可能

神戸の粋な店 吟仕込み味処 はいから

お客さんの喜ぶ顔を見るのが幸せ

 フランス料理店で10年修行したコックが、かしわ屋で1年間働き店を開いたのが32年前。フレンチの技を取り入れた、当時としては珍しいコジャレタ焼鳥屋。平成3年、現在の「はいから」を開き、メインの食材をかしわから魚へとシフトしていった。「和食?」「自己流です。美味しいものに和とか洋とか関係ないですから」と店主の合田悌二さん。魚料理いろいろはもちろん、ルーツの焼き鳥、揚げ物、煮物、神戸牛、鍋、ご飯、麺類など一品が豊富にそろう。
 毎日2時間、魚屋の講釈を聞きながら食材を吟味する。ウニは淡路福良、白甘鯛は愛媛八幡浜、フグは天然もの限定、鯛はその時季最も美味しい産地を追い求め…。「一番いいものを手に入れないと気が済まない。魚マニアみたいなもんです」と笑う。お客さんの反応を見て野菜にも目覚め、いいものを探し始めた。苦労して集める食材の産地をお客さんに伝えたりはしない。「その原動力は?」「お客さんの喜ぶ顔。それだけです」
 本当に美味しいものを知っている常連客が多い。「まかせるわ」の一言で真剣勝負が始まる。今まで口にしたことのない感動するほどの味でなくてはならない。「おっ!これ旨いな」を聞くのが何よりの幸せだという。「料理屋はお客さんに喜んでもらってなんぼのもんですから」。行き着くところはやはり、ここだ。

鰯とみょうがの酢の物(先付)

鰯とみょうがの酢の物(先付)

鮑のクリームコロッケ こちらは洋のテイスト。ぶつ切り鮑と玉葱、椎茸が殻に詰まったクリームコロッケ

鮑のクリームコロッケ こちらは洋のテイスト。ぶつ切り鮑と玉葱、
椎茸が殻に詰まったクリームコロッケ

カマスと松茸の秋のご飯。納得のいく秋刀魚が手に入らず、 今一番脂がのったカマスで。早どりギンナンで彩よく

カマスと松茸の秋のご飯。納得のいく秋刀魚が手に入らず、
今一番脂がのったカマスで。早どりギンナンで彩よく

旬の魚を求め、全国から選りすぐりの魚を取り寄せる

旬の魚を求め、全国から選りすぐりの魚を取り寄せる

毛ガニとオクラのジュレ仕立て(先付)

毛ガニとオクラのジュレ仕立て(先付)

「美味しいものに和とか洋とか関係ない」。 店主の合田悌二さん

「美味しいものに和とか洋とか関係ない」。
店主の合田悌二さん

【推薦人】 中日輪船商事株式会社 代表取締役社長         佐井 裕正 さん

【推薦人】
中日輪船商事株式会社
代表取締役社長 佐井 裕正 さん

20151000904

吟仕込み味処 はいから

神戸市東灘区御影中町4-8-25
TEL.078-856-5791
営業日:17:00~21:30(L.O)
定休日:水曜日
おまかせ料理 9000円~


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目次 2015年10月号