田辺眞人のまっこと!ラジオ出張版 「神戸っ子出張版」18

ゲスト 東谷(あずまや) 恵子さん (東日本大震災語り部)
パーソナリティ 田辺 眞人さん(園田学園女子大名誉教授)
アシスタント 梅木ひとみさん

ラジオ関西・日曜朝の番組「田辺眞人のまっこと!ラジオ」の中の「まっこと! ラジオ人物事典」は、各界で活躍されているゲストを迎えたコーナーです。出張版では、その中でも特に面白いお話を抜粋してご紹介。

梅木 岩手県大槌町からのお客様です。バスガイドさんである東谷さんは、東日本大震災語り部として活動されています。
東谷 私の生まれたのは大槌町の「吉里吉里(きりきり)」という所です。
田辺 井上ひさしの小説『吉里吉里人』の舞台ですね。あの2011年3月11日は、どうされていたのですか。
東谷 あの日は、家にいましたが本当に寒い日でした。最初は横揺れが来て、そのあと突き上げるように揺れ、立って歩けないので這っていって、雪が積もる地面に裸足で出ました。後から聞くと、5分ほど揺れが続いていたようです。
田辺 阪神大震災のときは20秒ほどの強い揺れで、あれでも相当長い揺れだと思いましたが、5分とはかなりの長さです。
東谷 私の家は高台にありましたから、ふと海の方を見たときに、町が全部水に浸かっていたんです。そのときは津波っていうことがまったく頭になく、ただ唖然としました。 大切な人をいっぱい失いましたし、国立公園だった風光明媚な景色はすべて流されてしまいました。バスガイドの仕事は震災直後は失いましたが、その後、私でもできることをしたいと思って、全国で、震災の体験や、被災地の現状などをお話ししています。
田辺 今は、被災地では何が必要と思われますか。
東谷 震災後、たくさんの義援金をいただきましたが、それらがどこに活かされているのか、わからない部分があって、町立、県立とつく施設は支援が早かったので、恐らく義援金が生きているのだと思うのですが、私立の施設にはなかなか助成金や義援金がおりないんです。たとえば私立の保育園など、困っている人のところに、わずかでもお金を寄付して、早く再建させたいと思っています。
田辺 それぞれの地域を個人で立て直そうと活動しておられる方を、個人的に支援するということが、大切なのかもしれないですね。
東谷 今は吉里吉里の保育所の再建を支援したいと活動しています。出会った方々の力を借りながら、講演活動と支援活動をおこなっています。
(6月16日放送分より抜粋)

「田辺眞人のまっこと!ラジオ」

ラジオ関西 毎週日曜日 朝10時~12時放送中


ページのトップへ

目次 2013年7月号