有馬歳時記 「はらみの梅」で親しまれる林溪寺の紅梅

林溪寺は、1601年、落葉山の麓に池の坊法順が開基したと伝えられる真言宗大谷派の古刹で、江戸時代は東本願寺の別院として、「有馬御坊」と呼ばれてきた。
有馬では、温泉寺(薬師堂)や湯泉神社とともに子授けの寺として知られている。1695年、火災により焼失し、再建されたが、1753年に再び類焼し、落葉山の麓から谷中町(現在の上之町)に移されて、現在に至っている。現在の建物は、1754年に上棟している。
境内に「未開紅」という樹齢200年以上の紅梅がある。この名称の起こりは、1781年、本山19世乗如上人(本願寺の門主)が有馬入湯の折に、梅の蕾の紅色がとくに深く、美しい様子を見て名付けたものと言われている。毎年3月下句になると、紅色の美しい八重の花が咲きこぼれる。古くから、この梅の実を食べると子宝に恵まれるという言い伝えがあり、別名「はらみの梅」、「にむしんの梅」とも呼ばれている。

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樹齢200年を超える林溪寺の「はらみの梅」

樹齢200年を超える林溪寺の「はらみの梅」


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目次 2011年2月号