耳よりKOBE イタリア在住の若き日本人職人の 新作ヴァイオリンを須磨で演奏

いきいきした人生を創造し、楽しむためのセミナーやイベントなどを企画している「ヴィヴィスキルキャンプ神戸」では、イタリア北西部・クレモナでヴァイオリンづくりをおこなっている長野太郎さんを招き、講演会と演奏会を須磨の大久保邸で開催した。
長野さんは大学を卒業後、クレモナの国立国際ヴァイオリン製作学校に入学、1999年に同校を卒業後、クレモナでヴァイオリン製作を続けてきた。ストラディバリウスやアマティなど有名なヴァイオリン職人もそこで工房を構え、ヴァイオリンの故郷として知られるクレモナには全世界から弦楽器製作の職人が集まって製作している。
講演会では、「まずクレモナという町を知っていただきたい」と、クレモナの歴史や街、人々の暮らしなどの紹介や、ヴァイオリン製作過程などをスライドで説明。ヴァイオリンはスプルース(マツ科の木)やメープルの木で作られ、板の繊細なカーブや厚みで音の響きが変わってくるため、小さなのみやカンナでていねいに削り、ニスを塗り重ねて作られる。
長野さんが今年作り上げた新作ヴァイオリンは、兵庫高校OB管弦楽団のコンサートマスターなどをつとめる若手ヴァイオリニスト・田畑裕哉さんが演奏。ヴァイオリンを作った職人の前での演奏はもちろん初めてだとか、「弦楽器は、製作者の方が亡くなってからようやく世界的に有名になっていく。きっと遠い将来に有名になるであろう楽器を弾かせていただき、緊張しています」と田畑さん。ピアノは関西大学在学中の池田奈緒さんがつとめ、ピアソラ作曲の1960年代のタンゴ、葉加瀬太郎作曲「情熱大陸」などを披露した。終了後は、参加者が実際にヴァイオリンに触れ、製作秘話などを尋ねるなどアットホームな会となった。

左から長野さん、田畑さん、池田さん

左から長野さん、田畑さん、池田さん

ヴァイオリンの製造工程を紹介

ヴァイオリンの製造工程を紹介

写真はクレモナの弦楽器フェアのようす

写真はクレモナの弦楽器フェアのようす

演奏に聴き入る皆さん

演奏に聴き入る皆さん

主催者を代表し樽家さんがあいさつ

主催者を代表し樽家さんがあいさつ


ページのトップへ

目次 2011年2月号