KOBECCO 2011

地元長田に恩返ししたい!
地域ブランド発信で活力ある街を目指す

平井まち子さん
前神戸市会議員(長田区選出)

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デザインの世界から政治の世界に飛び込み、29歳から2年間神戸市議会議員を務めた平井さん。当時は神戸空港開港時だったこともあり、もっと多くの人に神戸に来てもらうため、戦略的な都市セールスが重要だと感じたと言う。「“おしゃれな街”“異国情緒ある港町”といった明確なブランドをもった神戸ですが、それを効果的に発信できるよう、シンボルやキャッチフレーズに表現し、統一したルールに基づいて広報活動をするCI(シティ・アイデンティティ)戦略をと提言しました。価値を効率よく伝えるためのデザインの重要性を理解してもらうのは難しさもありましたが、具体的に政策に落とし込んで提案する手応えも感じました」と平井さん。
生まれ育った長田への愛情が、街を良くする活動の原動力。住民主導で動いてきた“KOBE鉄人プロジェクト”では地域の強さを感じたと言うが、街の空洞化など懸念も多い。若い世代の政治離れ、無関心も気がかりのひとつ。「就職超氷河期世代の私たちの想いは社会で埋もれがち。もっと多様な人の力で市政が動かされるべきです。私のような会社員出身の若い女性が政治の場に出て行くことで、身近な問題として興味をもってもらいたいです」。二期目の挑戦は10票差で敗れ議席を失ったが、ずっと応援してくれる地元の人たちや同志がいるからこそ、がんばらなければという使命感が強くなる。阪神大震災の時には、周囲の人、また全国からの支援に助けられたから、社会に資する働きで恩返しをと思う。

2012年はNHK大河ドラマが「平清盛」。清盛ゆかりの場所の多い長田を含む、西神戸が注目されるのは必至。「この好機を逃さず多くの観光客に訪れてもらい、回遊してもらえるよう環境整備と効果的なプロモーションをしたい」と意気込む平井さん。長田から神戸を元気にする活動が、神戸の明るい未来を感じさせてくれる。
http://www.55machiko.jp

神戸の「音をつくる」音響屋に

周防鷹雅さん
熊澤匡起さん
樽谷祥平さん

TRIPLE SOUND

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ステージやイベントでの音響設備を請け負う「TRIPLE SOUND」。スタッフは3人、昨年設立された。代表の周防、代表補佐の熊澤、そして樽谷の3人はともに大学時代からイベント企画をしたり放送業界でアルバイトをしたりと、裏方の仕事に興味があったという。
合同成人式などのホールイベント、屋外での夏祭り、カラオケ大会、ラジオ公開放送などなど、生の音が流れる催しには必ず必要になってくる“音響屋”のしごと。現在は師匠・西山正一さんのもと、ありとあらゆる会場に行き、音の裏方として働いている。西山さんは、有名歌手のツアーに同行するなど音響業界で長く働いてきた人で、引退する前に自身の音響機器や、知識、技を若手にゆずりたいと考えていたところ、彼らに出会った。

3人は学生時代に出会い、意気投合。事務所の二階で同居しているほど仲が良い。「食事も風呂も一緒」「仕事のグチを言い合えるのが良い」「今でも朝まで夢や計画を話したりしている」という3人。性格はバラバラ、でも「引き留め合う」のではなく「行動的に転がっていこうとする」タイプなのが共通しているらしい。何もない中での会社設立は大反対されたが、「親、家族の協力のおかげで、僕らはしたいことができている」と、感謝している。
経営が軌道に乗るまではまだまだ営業活動と、地道に仕事を続けていくことが必要、としながら、「将来は、若者を集めて、町の活性化につながるようなイベントを企画したい」と夢を語る周防さん。「設備を組むだけではなく、“音をつくる”のが音響の仕事」と、熊澤さん。聴衆が心地よい音を創り上げる、そんなプロフェッショナルを目指しているという。
TRIPLE SOUND onkyou@triple-sound.com


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目次 2011年2月号