
関西 こころの訪問
音楽、演劇を通して
人々の心に芸術の花を咲かせる「あったかファミリー運動」
「家族してますか? 国家の基本は家族、家族の基本は夫婦」の理念のもと、音楽や演劇など、芸術を通して「心の教育」を多くの人に広めようと設立された「あったかファミリー運動」。この運動は、RK音楽事務所代表で音楽家である川本ルリ子先生が2003年に提唱し、以来、合唱公演や講演活動、スクールを通して運動を広めてきた。
活動の中心となっている音楽活動では、合唱団「コーラスプレジャー」が、川本先生が作詞を手がけた合唱曲を各地で披露してきた。心にうったえる歌詞はもちろん、メンバーが歌う歌は心に響く。「上手に歌おうという舞台ではないんです。人々の心で花を咲かせるために私たちは歌っています」と、メンバーは言う。合唱曲は、ひとりよがりで歌うカラオケなどとはちがい、他の人とのハーモニーが重要。そして一瞬で消えてしまい、後には残らない生演奏の合唱曲は、人間が生きていることの喜び、そして仲間がいることの喜びを教えてくれる。
そして、ただ運動を広めるだけでなく一緒に考えてほしいと、演劇という新しいかたちで社会の問題を取り上げ、そして今何をすべきなのかを問いかけているのが「NPO法人演劇研究会」。あったかファミリー代表である川本充佐子さんが副理事長をつとめ、親子関係や、教育問題、少子高齢化など、日本社会が抱える問題を題材に、脚本を作り、キャストはもちろん衣装や演出も自分たちで作り上げている。「少しでも皆さんに、特に若い人たちに、今の日本がどんな問題を抱え、そして私たちがどうしていったら良いのかをまず一人一人が考えてほしい、問題意識を持ってほしい、そのきっかけになる舞台を上演しています。私たちと同世代の人たちと話していても、世の中の問題のことを考える人が本当に少ないと思います」と川本さん。姫路、伊丹、岡山など、演劇チームは各地域で活動しているが、兵庫県県民局からの要請で、「ふれあいの祭典」のステージに出演するなど、その演劇活動には各地から注目が集まっている。
勝ち負け、数字ではなく「心を優先した教育」の運動を続ける、あったかファミリー運動では、気軽に、合唱団への参加、演劇への参加、スクールへの参加を募集している。

RK音楽事務所代表 川本ルリ子先生

あったかファミリー代表 川本充佐子さん

川本ルリ子先生を囲み歌うコーラスプレジャー

コーラスプレジャー第3回定期演奏会「天翔ける春の夢」より

コーラスプレジャー定期演奏会より

音楽や言葉のちからを伝える歌

各地で公演する演劇研究会

社会の問題を題材に取り上げる

ふれあいの祭典ステージでの演劇研究会
「あったかファミリー運動」事務局
RK音楽事務所
大阪市淀川区東三国4-4-15
コラム新大阪402
06-6394-5137