神戸生まれ、神戸育ちの神戸っ子。関西学院大学文学部卒。子育てを終えてから一念発起。出版社編集部を経てフリーに。新聞、雑誌、フリーペーパーなどにライティング。7年前よりKOBECCOライター

連載 神戸山手 坂ものがたり 第四回

「我が家で“神戸らしい”おもてなしを」

 

乾 世津子さん (フリーライター)

 

 久しぶりに訪ねてきてくれる学生時代の懐かしい友だち。我が家で、神戸らしいおもてなしをしようと計画中です。お買い物は、徒歩圏内で何でもそろうのがうれしい。お散歩がてら出かけます。
 坂道をゆっくり下って元町商店街へ。ここまで来ると、用事もないのに足が向いてしまうのが「ファミリア」①。戦後、女性たちが集まって「自分の子どもに着せるつもりで、ものづくりをしましょう」というコンセプトでスタートした子ども服ショップ。可愛いキャラクターたちの小物につい手が伸びてしまいます。寄り道はほどほどにして、スクランブル交差点を渡って「大丸神戸店」②へ。人気一流ブランドが展開されているファッションフロアも気になる。1階「カフェラ」③で、並木道を眺めながらお茶をすると、まるでイタリアの街角にいるよう…。でも今日は、夢見心地の暇はない! 生鮮品やグロッサリー、洋菓子から和菓子まで一堂にそろう地下食料品売り場へ直行。お客さまの手土産には、やっぱり〝神戸スイーツ〟は外せません。
 今夜のおもてなしのメイン料理は中華の予定。欠かせないのが、南京町「廣記商行」④創業者が試行錯誤の末に完成した万能中華スープの素「味覇」。今や全国的人気の定番商品です。店内には味覇をはじめ中華食材、アジア各国の珍しい食材、エスニック食材など満載です。
 明日の朝食の用意はトアロード沿いで。パンは、ブーランジェ、パティシエ、キュイジニエ、それぞれ一流3人のコラボで、いま最も注目を集めている「ル・ディマンジェ」⑤、ハムやソーセージは、60年変わらない味と人気を誇る「トアロードデリカテッセン」⑥で。せっかく神戸に来てもらうのだから、インターナショナルなお料理も一品加えたいところ。そんな時は「コウベグロサーズ」⑦へ。さすが、神戸に住む外国人たち〝御用達〟の老舗輸入食材店。アメリカ、ヨーロッパ、メキシコ、イスラム圏…、世界各国から集まる食材が店内いっぱいに並んでいます。
 切り花、鉢植え、何でもそろう「シンコーフラワーセンター」⑧で、お客さまをお迎えするお花を買ったら、次は「活魚 魚新」⑨へ。創業50年以上、地元の新鮮な魚を扱ってきた魚屋さん。朝は神戸中央市場と、こまが林漁協から新鮮な魚貝類が届きます。そろそろ、垂水と明石浦の昼網で仕入れた近海ものが店頭に出揃うころ。地元の活魚料理屋さんや人気イタリアンシェフも仕入れに来るとか。手にとって吟味。ちゃんとその場でさばいてもらえるので安心。おじさんにお願いして…、待ち時間に道を渡ってすぐの「コープ山手」⑩へ。野菜やくだもの、調味料などデイリーの買い物には欠かせないのがコープです。最後に、さばいてもらった魚を受け取ったら、お買い物終了! 我が家へ一直線。早速、お料理を始めましょう。
 
 

 今夜は食事をしながらゆっくり過ごし、明日は北野や旧居留地あたりを散策予定。ちょっと足を伸ばして有馬へ日帰り温泉も喜ばれるかも。異国情緒と関西の奥座敷が背中合わせの神戸だからできるおもてなしです。

 

③大丸神戸店1階カフェラ

③大丸神戸店1階カフェラ

 

②大丸神戸店

②大丸神戸店

 

④廣記商行

④廣記商行

 

⑤ル・ディマンジェ

⑤ル・ディマンジェ

 

⑥トアロードデリカテッセン

⑥トアロードデリカテッセン

 

⑦コウベグロサーズ

⑦コウベグロサーズ

 

20101203504

 

⑧シンコーフラワーセンター

⑧シンコーフラワーセンター

 

⑩コープ山手

⑩コープ山手

 

⑨活魚 魚新

⑨活魚 魚新

 

20101203604


ページのトップへ

目次 2010年12月号