約70人が背中に書いた「木」で六甲山を表現。つなぎを着る一体感と各自が書いた字の個性も表現されている。

「デザイン都市・神戸」を名前だけにしない!

市民によるデザイン・アートイベントも次々に

 

「デザイン都市・神戸」を自分たちの力で盛り上げようと、さまざまなアーティストたちがアートイベントを開催している。デザイン都市の拠点となる旧生糸検査所でのアート展、北野での現代アートイベント等を取材した。

 

髙砂会「書のもつデザイン力」

「書」がパフォーマンスに文字を書く大切さ、書く楽しみを再確認

 

 「漢字というものは、ものの形や状況から作られた記号。それひとつがデザインになっているのです」と、髙砂会主宰の書家・髙砂京子さん。メールやパソコンに頼り切りで正しい漢字や送りがなが書けない人も増えているこの時代、もういちど「文字を書くことの大切さ、楽しさ」を知ってほしいと、今回のパフォーマンスを企画した。
 子どもたちの書道作品、漢字を絵のように表現した「創の書」作品が並ぶ会場内中央で、真っ白いつなぎの背中に「木」の文字を墨で書いた人々が寝転んだ。「木は2本になったら林、3本になったら森になる」と、次々に増えて、最後は六甲山に見たてられた。植樹によって緑を取り戻した六甲山にちなんだパフォーマンスだ。
 それ以外にも、風船に紙を貼った、球体の紙に墨で書を書いたり、うちわに書いたりと、一般の参加者も「平面」、「立体」、「動く」とさまざまな「書のかたち」にトライした。

 

髙砂会、えんぴつくらぶの作品を見る矢田市長

髙砂会、えんぴつくらぶの作品を見る矢田市長

 

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子どもたちのユニークな「創の書」作品を見る矢田市長

子どもたちのユニークな「創の書」作品を見る矢田市長

 

髙砂京子さんを囲んでパフォーマンスの参加者

髙砂京子さんを囲んでパフォーマンスの参加者

 

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一般の参加者も作品づくりに参加

一般の参加者も作品づくりに参加

 

清原桂子兵庫県理事、矢田立郎市長、 ムケシ・バルワニJC神戸理事長から表彰を受けた子どもたち

清原桂子兵庫県理事、矢田立郎市長、
ムケシ・バルワニJC神戸理事長から表彰を受けた子どもたち

 

現代アートやダンスが伝える「つながり」

神戸藝術振興姉妹プロジェクト2010

 

 神戸藝術振興姉妹(KAOS)は、神戸のかしまし娘・徳本賀世子と田中町実による藝術振興チーム。神戸を「デザイン都市」としてもっと世界に羽ばたかせようと、第一回のプロジェクトを開催。10月9~11日、風見鶏の館で播州織新鋭デザイナー・玉木新雌らによるアート作品展や写真展がおこなわれたほか、10日には北野天満神社で榎忠の祝砲からスタートし、現代美術家・椿昇らデザインや現代アートの第一線にたずさわる人々によるトークセッションなどが企画された。

 

榎忠による祝砲でスタート

榎忠による祝砲でスタート

 

岡本卓也による神戸ファッション写真展

岡本卓也による神戸ファッション写真展

 

風見鶏の館での展示(写真は玉木新雌の作品)

風見鶏の館での展示(写真は玉木新雌の作品)

 

北野天満神社には多くの観客がつめかけた

北野天満神社には多くの観客がつめかけた

 

神戸藝術振興姉妹・田中町実(左)、徳本賀世子

神戸藝術振興姉妹・田中町実(左)、徳本賀世子

 

「ものすごいありえなさ」が爆発

AU展

 

 具体美術協会の精神を受け継いだ現代アーティスト集団「AU」が、7月に旧生糸検査所を舞台に「ありえないアート展」を開催。ベネチアビエンナーレ等各地で大絶賛される嶋本昭三によるビン投げアートのほか、ハプニングと呼ばれるパフォーマンスや、作品展示をおこなった。写真は「ペンキパフォーマンス」。新聞で囲った中にいる水着姿の女の子に絵の具をかける。中は真っ暗だがカメラのフラッシュがたかれた瞬間その姿が見えるというもの。

 

カメラマン・ヤマモトヨシコによる 「ペンキパフォーマンス」

カメラマン・ヤマモトヨシコによる
「ペンキパフォーマンス」

 

新聞の箱の中は真っ暗で…のぞきこむ観客

新聞の箱の中は真っ暗で…のぞきこむ観客

 

嶋本昭三らAUのメンバー

嶋本昭三らAUのメンバー

 

生糸検査所の各部屋では現代アート作品展

生糸検査所の各部屋では現代アート作品展

 

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目次 2010年11月号