「ドンナロイヤ」オーナーの渡邊元則さんと

ぶらり私のKOBE散歩 Vol.13

私をつくる神戸のエッセンス

北荘 桂子
Hokusho Keiko
ジャズシンガー

ジャズのまち神戸を代表するジャズヴォーカリスト・北荘桂子さんが神戸のお気に入りのお店をご案内。神戸と音楽を愛する北荘さんが紹介するのは、レストランや古美術店など、神戸っ子にはおなじみの名店。ゆっくりした時間が流れています。

シンプルな“純イタリアン”神戸を代表する名店「ドンナロイヤ」

1952年創業、神戸でもっとも古いイタリア料理店「ドンナロイヤ」。朝比奈隆、竹中郁はじめ地元名士、全国から著名人らも多数訪れる神戸の名店。以前は旧居留地にあったが震災後にフラワーロードへ移るも、名物である赤いカーテンやテーブルクロス、壁にかかる絵画は昔のまま。
お料理は創業時から変わらない、昔ながらのイタリアの“マンマの味”の家庭料理。「素材がおいしくてシンプルで、すっきりしたお料理が大好きです」と北荘さん。さらなる名物はオーナーシェフ・渡邊元則さん夫妻で、「ご夫妻のサーブが洗練されているので、安心して食事ができるんです。コース料理もあるけれど、今日はパスタだけでいいとか、フレキシブルに対応してくださるし、老舗ながら肩ひじはらないで楽しめるところがなんといっても魅力」と、北荘さんも渡邊夫妻のお人柄のファン。お仕事柄、東京など遠方から来るお客様と食事に行くことも多いが、ドンナロイヤは「どなたをお連れしても満足してくださるんですよ」とのこと。
ランチ1500円~、ディナー5000円~。12月22日~24日はクリスマス特別メニューのみ(要予約)、25日はクリスマスコースのみ要予約。

(右写真左上から)タコのボイル ドレッシングソース(1,600円)、カラスミのパスタ(メニューにはない北荘さんの好物)、仔牛の肉レモンジュース焼き(3,800円)。コースの他、パスタやピッツァ、自家製オッソブーコなどアラカルトも多数

(右写真左上から)タコのボイル ドレッシングソース(1,600円)、カラスミのパスタ(メニューにはない北荘さんの好物)、仔牛の肉レモンジュース焼き(3,800円)。コースの他、パスタやピッツァ、自家製オッソブーコなどアラカルトも多数

真っ赤なテーブルクロスと広々とした店内もおなじみ

真っ赤なテーブルクロスと広々とした店内もおなじみ

北荘さんの大好きな「カラスミのパスタ」。シンプルながら深い味わい。

北荘さんの大好きな「カラスミのパスタ」。シンプルながら深い味わい。

1983年のファッションカタログに登場したドンナロイヤ

1983年のファッションカタログに登場したドンナロイヤ

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■リストランテ ドンナロイヤ

TEL.078-261-9291
神戸市中央区加納町2-5-1
神戸滋慶ビル地階
昼11:30~14:30(L.O.14:00)
夜17:00~22:00(L.O.21:00)
火曜日定休(祝祭日は営業、翌日休)

 

古美術と構えずに、良いものを見る

神戸生まれ・神戸在住の北荘さんにとって、元町は昔から大好きなショッピングのスポット。ブティック「サンサカエ」さんをのぞいたり、ジャズ喫茶「JUST IN TIME」でお茶をしたり。昔からおなじみのお店にはつい足を運んでしまう。
3丁目の「播新(はりしん)」は、茶道具、東洋陶器といった古美術品を扱うお店。華道真生未生流師範である北荘さんは前を通るたびに足を止め、お茶道具や花器を鑑賞するのだという。
明治14(1881)年、現在の社長・太田雅勝さんの曽祖父が、居留地に住む外国人向けに日本の美術を紹介するために創業した。1898年に来日し、のちに明治日本人の博物記『ニッポン仰天日記』(荒俣宏・大橋悦子翻訳)を書いたイギリス人、ゴードン・スミスの著書には、「ハリシンで高価な骨董品を見た」といった記述がたびたび出てくる。戦前に東灘区の求塚にあった美術品倉庫を兼ねた別荘にはかのチャップリンが訪れたこともあるなど、多くの外国人が得意客だったとか。
現在も、茶道具を中心に、陶磁器、蒔絵、書画などを中心に扱う。「美術品は、世の中を巡るもの。その時、その時に、好きな者のもとへ行けば良い」という昔の収集家の言葉が、古美術と人とのかかわりを表していると話す太田さん。古美術と構えずに、良いものを見る、出会いを楽しみに出かけてみるのも良いかもしれない。

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茶道具、陶磁器などを扱う播新

茶道具、陶磁器などを扱う播新

現社長・太田雅勝さん

現社長・太田雅勝さん

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■美術舗 播新

TEL.078-331-2516
神戸市中央区元町通3-10-3
10:30~19:00 水曜日定休

 

昼網と地元のうまいもん「有味庵」で夜も更ける

お魚が食べたい日には、創作和食店「有味庵(うまいあん)」に。毎日ご主人が市場に出向いて仕入れる昼網の魚介と、旬のうまいもん、全国の銘酒、焼酎がいただける。
ご主人はロック好き、奥様はジャズ好きと、音楽好きな三木さん夫妻によるお店で、北荘さんはこの純和風の店内で、ジャズコンサートを開催したことも。とにかく、おいしいものと、うまい酒と、出会いを楽しんでほしいという夫妻の、アットホームなお店だ。
今の季節はやはりふぐ。淡路島の福良産三年とらふぐが、てっちり鍋(一人前3200円)と、お手ごろな値段も魅力。他にも旬は、カニ、本ブリ、寒ビラメ。丹波しめじと地鶏の塩こうじ焼き(1600円)、和牛たたきなど、その日おすすめの黒板メニューをチェックしていただきたい。

その日の旬のネタでいっぱいのケースを前に、ご主人と奥様と

その日の旬のネタでいっぱいのケースを前に、ご主人と奥様と

てっさ(1,940円)、てっちり鍋(一人前3,200円)

てっさ(1,940円)、てっちり鍋(一人前3,200円)

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■旬菜工房 有味庵

TEL 078-332-0300
神戸市中央区下山手通2-12-6
TAKA SHINMICHI BLD 地階
営業時間:17:30~24:00(L.O 23:30)
日曜定休(日曜・月曜が連休の場合、月曜休)

 

“楽しむジャズ”が神戸ジャズ「サテンドール神戸」

ソネ、ヘンリー、グッドマン…、神戸には老舗ジャズ・スポットが多数あるが、サテンドール神戸もそのひとつ。
日本で初めて日本人のジャズバンドが誕生した神戸は、日本でのジャズ発祥の地。かつて神戸在住の外国人たちが訪れたレストランに、ジャズライブステージができた。だから「ジャズを楽しみながら、食事も楽しむ。それが神戸ジャズのスタイルなんです」と、オーナー兼シェフである渡邉つとむさん。その歴史をついで、サテンドールでは毎夜のライブ演奏とともに、本格フランス料理のコースが味わえる。もちろんコース料理だけでなくアラカルトもあり、豊富にそろうカクテルとおつまみだけで楽しむこともできるのでお気軽に。

コースは3,800円~ミュージックチャージ500円(イベント除く)、テーブルチャージ500円 12月22日~25日はクリスマスコースメニュー(要予約・二回制)

コースは3,800円~ミュージックチャージ500円(イベント除く)、テーブルチャージ500円 12月22日~25日はクリスマスコースメニュー(要予約・二回制)

サテンドールのステージで歌う北荘さん(毎月一回出演中)

サテンドールのステージで歌う北荘さん(毎月一回出演中)

サテンドール神戸に出演した国内外のミュージシャンたちによるサイン。ロン・カーター、綾戸智恵らのサインも見える

サテンドール神戸に出演した国内外のミュージシャンたちによるサイン。ロン・カーター、綾戸智恵らのサインも見える

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■サテンドール神戸

TEL.078-242-0100
神戸市中央区中山手通1-26-1
バッカスビル2F
営業時間:18:00~24:00(L.O.23:30)
月曜定休(祝日はその翌日休)
通常ライブ
①19:00~ ②20:30~ ③22:00~

 

「有味庵」にて

「有味庵」にて

北荘 桂子(ほくしょう けいこ)

神戸女学院大学英文学科卒業。在学中よりライブ活動、ホテル、イベント等への出演を開始。カリフォルニア大学サンタバーバラ校に留学。レパートリーはスタンダードナンバーからウェストコーストロックまで、約400曲をカバー。2005年ファーストアルバム「Fair View」、2009年セカンドアルバム「Garden Street」リリース。華道真生未生流師範。
2013年11月27日に3rdアルバム、「Black Buttefly」発売。

 

Keiko Hokusho アルバム「Black Butterfly」絶賛発売中!

北荘桂子3rdアルバムはロック! ツインドラムでグルーヴする!ロックギタリスト道祖淳平のアレンジでブルージーに聴かせる一枚。
2,100円(税込)
※Amazon、iTunes等で発売中
2014年2月16日(日)15:00~クラブ月世界にてプレミアムレコ発ライブ開催決定!!

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目次 2013年12月号