写真:日本料理「鈴江」旬の会席料理

祝 世界遺産登録 世界に誇る和食と日本酒

 ユネスコ無形文化遺産に登録された「和食(日本人の伝統的な食文化)」。海のものに山のもの、豊富な食材を、和食の料理人たちがその土地・その季節ならではの技で調理し、私たちに幸せな時間を与えてくれます。
和食に合うお酒といえばやっぱり日本酒。
神戸・灘の酒と、和食を楽しめるお店をお料理とともにご紹介します。

 

花隈 鈴江(すずえ)

空間と時間、季節を味わうのが日本特有の「食文化」

「季節を味に神戸のこころのおもてなし」をテーマに、日本の繊細な食の醍醐味を味わうことのできる料理店として愛される「鈴江」。兵庫県料理業生活衛生同業組合の理事長をつとめ、伝統的な食の守り手としても活動する店主の鈴江延嘉さんは「日本料理は、食事だけでなくお部屋のしつらえや接客、お帰りの際のお見送りまでがお料理の流れなのです。空間と時間を味わう、日本特有の文化でしょうね」と話す。そして和食に合うお酒といえばやはり日本酒。「料理は酒を選ぶ、酒は料理を選ぶといいますから、ぜひスタッフにおすすめを聞いてください。メニューに載せないお酒もありますし」と、鈴江社長。菊正宗はじめ、全国の酒蔵の銘酒を置いている。
この季節、鈴江ではふぐ、かになどの旬の鍋のほかに、名物「豊鈴(ほうれい)鍋」がおすすめ。かつお、利尻昆布、あご、まぐろ節などの特製あわせだしに、お造りとしてもいただける鯛の薄作り、貝、車えび、神戸肉、鴨といった食材を盛り込んだぜいたくなお鍋だ。

「お店はお客様に育てていただく。お客様もお店で育つ、和食は育ち合いの文化です」と鈴江延嘉社長

「お店はお客様に育てていただく。お客様もお店で育つ、和食は育ち合いの文化です」と鈴江延嘉社長

地の利で仕入れられる近海の旨い魚介

地の利で仕入れられる近海の旨い魚介

素材、味付け、盛り付けすべてに物語がこめられた和の会席

素材、味付け、盛り付けすべてに物語がこめられた和の会席

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■日本料理 花隈 鈴江

TEL.078-393-1411
神戸市中央区加納町4-8-17
昼 11:30~15:00
夜 17:00~23:00(L.O.22:00)
日曜・祝日休

 

東荘(あずまそう)

和の味に、洋の洒脱 旧居留地ならではの神戸和食

隠れ宿のような暖簾をくぐり、独特の和モダンな店内をゆき、テーブル席で肩ひじはらずにいただける和の料理。「歴史と伝統に培われた和の味と美に、旧居留地に息づく洋の洒脱を織り込んだ、新しい神戸の日本料理をご提案します」と、今年リニューアルオープンをはたした「東荘(あずまそう)」。開港とともに西洋の息吹を漂わせてきた旧居留地ならではの和のお料理店だ。
神戸牛、瀬戸内の魚介、兵庫の野菜など、食材は地元の旬を取り入れる。灘の酒、淡路の地ビール、全国の名蔵から取り寄せたお酒とご一緒に。
テーブル席、掘りごたつの宴席、お座敷席、団体用の広間などお席のタイプは多数あり、宴会や各種お祝い、少人数の個室もあるのでお顔合わせなどの席にも最適。お昼の御膳1800円~、夜の会席4800円~。(すべて税抜)

地元の旬をふんだんに使い、目にも斬新な会席料理

地元の旬をふんだんに使い、目にも斬新な会席料理

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掘りごたつの個室は接待やお顔合わせ等に

掘りごたつの個室は接待やお顔合わせ等に

落ち着いたテーブル席

落ち着いたテーブル席

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■KOBE JAPANESE CUISENE 東荘

TEL.078-334-1055
神戸市中央区江戸町101
三共生興スカイビル1F
昼 11:30〜15:00
夜 17:30〜22:00
不定休

 

安(やっ)さん

瀬戸内の魚介は日本一旨い それを活かすのが技とこころです

三宮で旨い鮨、といえば「安さん」。創業53年を迎え、生田神社前の本店、大丸神戸店、栄町に店を構える。
看板メニューは、おこぜのお造り。強面(こわもて)のおこぜも、大将・石谷昇さんの手にかかればあっという間に美しい薄作りの姿に。お造りは甘く上品な味わいで、アラのお味噌汁まで堪能できる。鮨はにぎり一人前3千円~。焼き穴子、卵焼きなど名物もたくさん。
鮨、活魚料理の食材の中心は瀬戸内の魚介。「瀬戸内海はえさが良いので魚が旨いんです。その海は、山が育てる。豊かな広葉樹の山から湧く川が海へ流れ込みますからね」と大将。私たちは自然の恵みをいただいているのだと実感する。
活きの良い魚介にはやはり日本酒。安さんでは、沢の鶴の「特撰 生酛造り本醸造」をはじめ活魚に合うお酒も多数そろえる。お昼は上にぎり2千円、旬替りちらし980円とかなりお得。

旬を味わうにぎりはおまかせで

旬を味わうにぎりはおまかせで

いけすからあげたばかりの新鮮なおこぜのお造り

いけすからあげたばかりの新鮮なおこぜのお造り

黙々と包丁を躍らせる大将・石谷昇さん

黙々と包丁を躍らせる大将・石谷昇さん

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■磯魚料理・鮨 安さん

TEL.078-391-2107
神戸市中央区下山手通1-1-4
11:30~24:00
無休

 

櫻正宗記念館「櫻宴(さくらえん)」

酒蔵での「三杯」は、酒博士への道!

正宗の元祖、宮水の発見、協会一号酵母発祥など、酒造りのパイオニアとして歴史を刻んできた櫻正宗。記念館「櫻宴(さくらえん)」はダイニングやカフェ、ショップ、展示スペースなど楽しみ方いろいろ。
ユニークなのは呑処「三杯屋」。一枚板の立派なカウンターで、櫻正宗が誇る全25種のお酒を気軽に。ただし一日三杯まで。全種類制覇するたびに「稀」から「正宗」まで5章の段位と記念の酒器を授与、店に名札が飾られる。さらに検定に合格すれば「櫻正宗酒博士」の称号も!
ダイニングは個室完備でゆったりと、しぼりたての酒や季節の料理を。酒をふんだんに使ったポン酒鍋がこの季節人気だ。
ショップも充実。焼稀(やきまれ)や朱稀(しゅまれ)など櫻正宗の真髄から、ワインボトル入りのビーフに合うお酒まで勢揃い。記念写真をオリジナルラベルにしたり、きき酒体験に興じたり、楽しいアクティビティも。

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兵庫県産山田錦を全量使用した櫻正宗を代表する純米酒「焼稀 生一本」720ml:¥1,137 1.8l:¥2,273(左)、「朱稀 本醸造」(右)720ml:¥963 1.8l:¥1,926

兵庫県産山田錦を全量使用した櫻正宗を代表する純米酒「焼稀 生一本」720ml:¥1,137 1.8l:¥2,273(左)、「朱稀 本醸造」(右)720ml:¥963 1.8l:¥1,926

酒蔵ダイニング「櫻宴」の人気メニュー「ポン酒鍋」は、日本酒をふんだんに使用したお鍋。5種類のスープから2種選んで楽しめる(お一人様¥2,800、二名より)

酒蔵ダイニング「櫻宴」の人気メニュー「ポン酒鍋」は、日本酒をふんだんに使用したお鍋。5種類のスープから2種選んで楽しめる(お一人様¥2,800、二名より)

全25種のお酒を気軽に楽しめる「三杯屋」。名物「ポン酒おでん」や「酒盗チーズ」などオリジナルおつまみも。

全25種のお酒を気軽に楽しめる「三杯屋」。名物「ポン酒おでん」や「酒盗チーズ」などオリジナルおつまみも。

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■櫻正宗記念館 櫻宴

TEL.078-436-3030
神戸市東灘区魚崎南町4-3-18
阪神魚崎下車徒歩約5分
[営]10時〜19時(ショップ・カフェ)
11時30分〜15時[14時LO]・
17時〜22時[21時LO](レストラン)
17時〜22時[21時LO](三杯屋)
[休]毎週火曜日
http://www.sakuramasamune.co.jp/

 

蔵の料亭 さかばやし

蔵人の思いに馳せながら神戸の地酒と旬を味わう

清酒「福寿」製造元である神戸酒心館内にある蔵の料亭「さかばやし」。酒米のふるさと六甲の里山をイメージした庭園のなかにひっそりと佇む。酒蔵を改装した木造建築からは宝暦元年(1751)創業の歴史の重みを感じる。
蔵元の直営店であるが故に、生原酒とともに自家製豆腐や蕎麦をはじめ旬の食材が味わえる。蔵出しの酒を少しずつ飲みくらべる「和音」は、大吟醸・吟醸酒・純米酒・無濾過純米生酒の4種の繊細な味わいから飲みごたえのあるものまでを楽しめる。お料理は会席料理(3670円~)をはじめ、夜はすくい豆腐(580円)、せいろ蕎麦(880円)の他、お造りや珍味など福寿との相性のいい肴がそろう。美味いお水がお酒を造り、豆富を生み出す、そんな御影郷が育んだ食文化にふれることができる。
冬季限定の蔵の鍋料理は定番。「酒屋鍋」は、しぼりたての酒粕をふんだんに使い、体の芯からほっこり温まる酒蔵ならではのメニュー。※蔵の鍋料理は前日までに予約が必要。

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せいろ蕎麦は自家製ならではの風味豊かな味わい

せいろ蕎麦は自家製ならではの風味豊かな味わい

六甲の里山をイメージした庭園のなかに佇む「さかばやし」

六甲の里山をイメージした庭園のなかに佇む「さかばやし」

福寿と相性の合う一品料理がそろう(夜のみ)

福寿と相性の合う一品料理がそろう(夜のみ)

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■蔵の料亭 さかばやし

TEL.078-841-2612
神戸市東灘区御影塚町1-8-17
ランチ 11:30~14:30(L.O.14:00)
ディナー 17:30~22:00(L.O.21:00)
無休(年末年始は休業)


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目次 2014年2月号