ふるさとHYOGOの魅力を発信!

兵庫六甲農業協同組合(JA兵庫六甲)常務理事 柳瀬 博彰さん
キリンビールマーケティング株式会社 神戸支社長  尾﨑 秀雄さん

キリンと兵庫県が11項目の包括連携協定を結んだ。その中で兵庫県産の農畜産物の活用や広報が大きな位置を占めている。JA兵庫六甲とのコラボもますます充実しそうだ。

今年も楽しみ〝ご当地リッキー〟

尾﨑 昨年もJA兵庫六甲さんとのコラボで、いちご、トマト、小松菜のご当地リッキーを作りました。今年もジンやウォッカをベースにしたカクテルを、姫路、三宮、西宮、尼崎、有馬温泉、和田岬、三田、7つの地区で作る予定です。兵庫六甲さんをはじめ、各地区のJAさんのご協力いただきながら地元の素材を選定中です。
柳瀬 リッキーといえばジンやウォッカをベースにしてソーダで割り、ライムやレモンなどで爽やかに仕上げるというイメージがあります。JA兵庫六甲エリア内には爽やかさを売りにできるかんきつ類はありませんが、いちじく、桃、梨、スイカなど、地元の美味しい果物はたくさんあります。女性に向けて甘みをアピールできるまろやかなリッキーとして売り出してみてもおもしろいでしょうね。野菜ならキュウリなどどうでしょう。
尾﨑 キュウリはリッキーに入れるとメロンの味がするそうですから、いいですね。野菜といえば、兵庫六甲さんのエリア内からは外れますが、朝来市の岩津ねぎや太子町のタケノコを利用するなど、常識外のリッキーもおもしろそうでしょう!というのも、昨年は素材としては意外な小松菜がとても好評だったんですよ。

発掘して広めたい兵庫県の農産品

柳瀬 JA兵庫六甲は7市1町、9つのJAが合併して発足しました。この辺りはとても温暖な気候で、色々な野菜や果物が広く栽培できます。エリア内には8千ヘクタールの農地があり、そのうち約5分の1が阪神間の都市農業としてがんばっています。葉物野菜が中心で、鮮度が求められるホウレンソウ、菊菜、小松菜などを栽培し、多くの農家さんが京阪神市場に出荷されています。神戸市西区産の完熟いちじくは朝どりされて北海道へ、神戸市北区淡河町の鉄砲ゆりなどは全国に向け出荷されています。
尾﨑 私どもとしても、葉物野菜やタケノコなど意外な食材をドリンクに利用したり、リニューアルした一番搾りに合うフードを開発して料飲店に伝播するという2つの方法で兵庫県産の野菜を広める取り組みを進めていきます。新しい一番搾りはさっぱりしたビールですから何杯でも飲め、料理を選びません。色々なジャンルのフードを開発できると思っています。
柳瀬 三田にはウドやヤマノイモがありますよ。藁葺きで栽培するウドは風情のあるもので、生産者とともに地域の食文化として受けつがれている。尼崎の尼いも、一寸ソラマメ、西宮の大市茄子など伝統野菜として古くから地域に根づいた作物の美味しさを発掘していきたいですね。

地域バルで兵庫を元気に

尾﨑 JA兵庫六甲さんと共に今年も「神戸ディッシュウィーク」に参加します。神戸の街と外食を活性化しようという目的で開催され今年で4回目を迎えます。4月5日から10日まで100店舗が参加して開催する予定ですが、今年はスマホで店舗検索ができるシステムを作りました。
 また今年は、JA兵庫六甲さんが提供する農産物の中から素材を選び、それを使ったオリジナル料理をお客様に販売し、評価していただくイベントを開催予定です。和洋中の料理人が工夫を凝らしますから、新しいキリン一番搾りに合うフードづくりのヒントをもらえると期待しているところです。
 キリン神戸工場では兵庫マルシェも開催します。「丘の上のビアレストラン」でJA兵庫六甲さんの野菜を使った料理を提供します。
柳瀬 JA兵庫六甲のエリア内には直売場が17カ所あり、今まで消費者との関係は買いに来ていただくという一方的な形でした。今年からはマルシェに力を入れたいと考え、マルシェ号を移動販売所として、買い物に困っている地域や都市部へとどんどん出かけていく展開をしていこうとしています。こちらから積極的に出かけて行き、地元農産品の販売はもちろん、その美味しい食べ方、ひいては広く農業のことも知っていただこうと考えています。そんな時、キリンさんから声をかけていただきました。大変有り難いことです。
尾﨑 逆に私どもにも大きなメリットがあるんですよ。フードがあってこそのビール、食材あってこそのビールです。ビールメーカーはビールだけを売ればいいと考えるのは大きな勘違い。これからは地元の食材を使ったフードの開発に力を入れていこうとしていますので、JA兵庫六甲さんにご協力いただき有り難いことだと思っています。
柳瀬 従来の農協の一般的な活動からすると、100店舗もの飲食店さんが集まる場所に出かけて行って、色々な情報収集をするなど考えられませんでした。その機会を与えていただいたといえます。その結果としてもっと兵庫が元気になればいいし、食べ物を通じて地域との新しいつながりを作っていくための足掛かりになればうれしいですね。

兵庫県産品を地元から全国へ、世界へ!

尾﨑 今年は昨年に引き続き地域のオリジナルリッキーと、更に量販店と協力して兵庫県認証食品を使うキャンペーンを本格的に展開していく予定です。兵庫県産品を利用して「一番搾り」をはじめ、キリンビールに合うフードメニューを開発して「地産地消」、更には「地産東消」にもトライして東京へも広げ、全国展開へとつなげていこうという意気込みを持っています。
柳瀬 私どもも、県外だけでなく海外へも目を向け、兵庫県と一緒になって米や葉物野菜を輸出し、「神戸の美味しい」のPRを始めています。とは言え、兵庫県民550万人のうち約6割がJA兵庫六甲エリア内に住んでおられますが〝全ての胃袋〟を満たすだけの供給ができていないのが現状です。まずは生産力を高め、地元の皆さんへの充分な供給力を目指しています。さらに県内全てのJA、全ての生産者がつながり、美味しい県産品を供給するためのけん引力になれるよう活動を続けていきます。

一番搾りは、一番初めに流れ出てくる麦汁を使って本来の旨みを生かし、スッキリした味わいの麦芽100%のビールです

一番搾りは、一番初めに流れ出てくる麦汁を使って本来の旨みを生かし、スッキリした味わいの麦芽100%のビールです

二郎いちごを使用した「兵庫産ご当地カクテル」

二郎いちごを使用した「兵庫産ご当地カクテル」

深い甘味が特徴の二郎いちご

深い甘味が特徴の二郎いちご

ホウレンソウ、菊菜、小松菜など葉物野菜などを栽培する都市農家が多い

ホウレンソウ、菊菜、小松菜など葉物野菜などを栽培する都市農家が多い

完熟いちじくは朝採りされて北海道へ輸送される

完熟いちじくは朝採りされて北海道へ輸送される

「丘の上のビアレストラン」では、JA兵庫六甲の野菜を使った料理を提供

「丘の上のビアレストラン」では、JA兵庫六甲の野菜を使った料理を提供

キリンビールビアパーク神戸内にある「丘の上のビアレストラン」

キリンビールビアパーク神戸内にある「丘の上のビアレストラン」

一番搾りリニューアルに合わせ、見学者コースをリニューアル

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キリンビールは兵庫県内に大規模工場を持つ唯一のビールメーカー

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三田市内の生産者が丹精込めて作る野菜を直売する「パスカルさんだ一番館」

三田市内の生産者が丹精込めて作る野菜を直売する「パスカルさんだ一番館」

生産者にとっても多くの消費者に食べてもらうことが喜びになる。 要望に応じて、各地でも直売所を出張する

生産者にとっても多くの消費者に食べてもらうことが喜びになる。
要望に応じて、各地でも直売所を出張する

「ファーマーズマーケットスマイル阪神」(伊丹市)では、直売所ならではの変わったお野菜や、日持ちがいいと評判の花類も並ぶ

「ファーマーズマーケットスマイル阪神」(伊丹市)では、直売所ならではの変わったお野菜や、日持ちがいいと評判の花類も並ぶ

神戸市西区・北区を中心とした約720名が出品する「六甲のめぐみ」。全国最大級の大型の直売所でもある

神戸市西区・北区を中心とした約720名が出品する「六甲のめぐみ」。全国最大級の大型の直売所でもある

「美味しい料理あってのキリンビール。兵庫県産品と共に一番搾りの美味しさを全国に広げていきたい」と意気込みを語る尾﨑支社長

「美味しい料理あってのキリンビール。兵庫県産品と共に一番搾りの美味しさを全国に広げていきたい」と意気込みを語る尾﨑支社長

20140304302

尾﨑 秀雄(おざき ひでお)

キリンビールマーケティング株式会社 神戸支社長
1991年、キリンビール株式会社入社(神戸支社)、本社広域販売推進部長を経て、2011年9月より神戸支社長。兵庫県のお客様にキリンブランドを身近に感じてもらう地域密着の営業を推進。

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柳瀬 博彰(やなせ ひろあき)

兵庫六甲農業協同組合(JA兵庫六甲)常務理事
1975年、神戸市西農協(※2000年4月兵庫六甲農協に合併)入所。2000年より、兵庫六甲農協の神戸西営農支援センター長、神戸西営農総合センターマネージャー、営農経済事業部ゼネラルマネージャーを経て、2010年常務理事に就任。


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目次 2014年3月号