ボックサン創業物語「甘みは旨み」刊行

神戸の東須磨に本店を置き、昔ながらの味で愛される洋藝菓子ボックサン。2014年には創業50周年を迎え、創業者・福原善之助の教えは、2代目・敏晃、3代目・啓祐へと着実に受け継がれている。
本書は、ボックサンの創業者で、2014年に92歳を迎える福原善之助の回想を中心に、妻・多佳子の回想、後を継ぐ息子や孫たちや、ボックサンで修行し洋菓子職人として巣立っていった弟子たち従業員たちへのメッセージが綴られる。15歳で入った洋菓子屋の丁稚奉公に始まり、太平洋戦争での海軍生活、敗戦とゼロからの再出発、ボックサン創業を決意するに至った経緯、商売繁盛で大忙しだった現役時代、そして阪神・淡路大震災。善之助も妻多佳子も、多くの苦労や困難にも関わらず、悲観的になることはせず懸命に生きてきた。ボックサンが今も多くの人に愛され、子や孫たちに引き継がれているのは、夫妻がまっすぐに生きてきた証なのだろう。
巻末には、夫妻の次男で、神戸市西エリアを中心に展開する人気洋菓子店、パティスリー・リッチフィールドのオーナーシェフである光男のエッセイ、善之助・敏晃・啓祐の親子3代による鼎談も収録。
本書は、福原家の家族史であると同時に、戦前からの洋菓子業界の軌跡を知る、貴重な資料でもある。50年をまっすぐに歩んできたボックサンが、これからも愛され、受け継がれてゆくことを願う。

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■お問い合わせ ボックサン ☎078-731-3675


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目次 2014年3月号