(左上)甲南女子大学ふれあいの森 (左下)神付・産土の森  ※飲酒は20歳になってから。飲酒運転は法律で禁止されています。

兵庫の豊かな自然を明日へ 「アサヒスーパードライ うまい! を明日へ! 」プロジェクト

アサヒビール株式会社神戸統括支社業務部
部長 吉田かほるさん

アサヒビール(株)の「アサヒスーパードライ うまい!を明日へ!」プロジェクトについて、神戸統括支社業務部の吉田部長にお話をうかがいました。「地域共生」をコーポレート・ポリシーとして常に持ち続けるアサヒビールの取り組みとは。
また実際にプロジェクトの寄付金が、兵庫県内でどのように役立てられているのか、活動団体を取材した。

 

第7弾までで1億円超の寄付

―「アサヒスーパードライ うまい!を明日へ!」プロジェクトとは。
プロジェクトは2009年春から実施しており、主力商品『アサヒスーパードライ』の売上の1本につき1円を、各都道府県ごとに設定した自然や環境、文化財などの保護・保全活動に役立てていただく活動です。
兵庫県では、兵庫県が推進している「豊かな森づくり」にお役立ていただこうと、兵庫県緑化推進協会の「緑の募金」に寄付させていただいています。皆様のご愛飲のおかげで、昨年秋に実施しましたプロジェクト第7弾では、954万2992円を寄付させていただきました。2009年春の第1弾からの累計寄付金は1億567万9648円になっています。

 

―県内では、実際にどのように活用されているのでしょう。
これまでに県内20ヶ所以上の場所でお役立ていただいています。本誌で紹介されている活動のほかに、川西市黒川地区では伝統的な菊炭づくりを守るための、クヌギの植林にお役立ていただいたり、淡路島では、漁業者の皆さんによる、豊かな海づくりのための森林を守り育てる活動に充てられています。間伐材を使って、アオリイカの産卵床(さんらんしょう)を造られたりもされているそうです。

地域でいちばん身近なビールに

―アサヒビールの社員の皆さんも、森づくり活動に参加されているとか。
年に1~2回のペースで社員が森林ボランティア等に出かけています。昨年は「神付(かんづけ)・産土(うぶすな)の森」に社員・家族・県職員の皆さんと間伐作業のお手伝いをさせていただきました。家族共々、楽しく参加させていただいたようです。
お金を寄付するだけでは片手落ちで、やはりそこに関わる皆様との交流があってこそ、活動は良いものになっていくのだと思います。その場で活動してみて初めて感じる、自然の豊かさや大切さ、私たちの活動の意義もあるでしょう。
「水」はビールをはじめアサヒビールがお届けする製品にかかせない原料の一つですから、水を取り巻く森林など自然環境の保全は重要な責務であると考えています。そういった意味でも、森林面積の多い兵庫県で、プロジェクトを通して社員が活動に参加させていただくのはとても重要なことです。

 

―このプロジェクト以外にどのような活動をされていますか?
昨年は「神戸マラソン」に協賛させていただきました。神戸マラソンは手作り感があり大好きなイベントですので、私も今年は参加してみたいなと思います(笑)。また本年は、姫路城がNHK大河ドラマの舞台になっていますが、姫路市の観光をより盛り上げるために「アサヒスーパードライ ひめじ官兵衛ラベル」を発売させていただきます。
これからも地域共生を考え、兵庫県の皆様に愛されつづける神戸統括支社として努力していきたいと思います。「地域の皆さんにとって、いちばん身近なビールでありたい」というのが私たちの願い。これからも兵庫県の皆さんと、地域に密着した取り組みを行っていきたいと思います。

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甲南女子大学ふれあいの森

学生と子どもたちが学習・交流する林

甲南女子大学人間科学部生活環境学科
准教授  松村俊和さん

 

NPO法人あいな里山茅葺同人
代表 星島 明さん

 

―甲南女子大敷地内に、里山があるのですね。
星島 2・5ヘクタールの里山にはアベマキの木を中心にした林が広がり、洋弓部がフィールドアーチェリーに使用したり、幼稚園の子どもたちが遊びに来たりしています。といっても放置林に近く、ネザサが繁茂した暗い林でした。
私たち「あいな里山茅葺同人」は、国交省が主催した茅葺講座の受講生によって設立され、里山の景観保全を通して社会に貢献しようというNPO法人です。2007年頃から「ふれあいの森」の管理のお手伝いをさせていただいています。
まず園路にかかる木々を掃い、歩きやすくし、除間伐によって風通しよく日当たりのよい林にしました。子どもたちが集まる里山ですので、中心部にはちょっとしたステージのようなウッドデッキを造りました。その際使用した測量道具や電動工具は、アサヒビールさんのプロジェクトの助成金で買わせていただきました。間伐のチェーンソーやネザサを刈るとき欠かせない草刈り機なども購入でき、有難かったですね。ウッドデッキ前にはプロジェクト助成金による旨の看板が立っています。 現在、森ではキノコ栽培なども行っています。2010年には、大学創立90周年記念事業としてツリーハウスが造られ、ますます楽しい森になっています。

 

―学生たちも活動に関わっているのですか。

星島 毎年秋と冬に、ハタケシメジというキノコの植菌と、収穫・試食を親子で体験する会を開催しており、このような地域交流のイベントには、ゼミ生が参加してくださっています。
松村 生活環境学科では、生活と自然との関わりを学ぶ場として、里山を利用しています。人間科学部には幼稚園・小学校の教員養成の学科がありますので、学生たちは子どもたちとの交流を大切にしています。昨年は、森の中での遊びは、子どもにとってどのように効果的なのかを研究し、卒業論文で発表した学生がいました。
今後は、森の中でとれたキノコなどを“南女ブランド”として、大学食堂のメニューにするといったことも考えたいですし、地域の小学生を対象に自然体験教室などもどんどん行っていきたいです。子どもたちが自然にふれあうことはとても大切ですし、そこに関わる学生たちは実地学習にもなります。里山の自然を通して子どもと学生たちの交流、学習はぜひ積極的に行っていきたいと思っています。

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左:星島さん 右:松村さん

左:星島さん 右:松村さん

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神付(かんづけ)・産土(うぶすな)の森

人間の命は山からいただいている

神付・産土の森の会
会長 岩田恪夫さん
運営委員 坂野治雄さん

 

―「神付・産土の森の会」とは。
岩田 神付・産土の森は神戸市北区大沢町にあります。大沢は農業がさかんな土地でしたが、過疎化の影響で農業を営む家も少なくなり、現在は農地の一部を「神付ふるさと村」と名づけ貸し農園として利用いただいています。
農園の傍らには里山があります。燃料として薪や炭が使われていた頃は、里山は大切なものでしたが時代が移り変わるとともに人が入らなくなり、荒れ放題になってしまいました。それでは数百年にわたり山を所有・管理していたご先祖様に申し訳なく、他の地主さんにもご協力をいただいた約20ヘクタールの里山を再生しようと、まず兵庫県の「ミニ里山林整備事業」で整備いただいた、それがスタートです。2008年に「神付・産土の森の会」を発足、地域の方や、兵庫県森林ボランティア講座の修了生など、今では約50名がボランティアで参加し、里山整備に携わってくださっています。
坂野 私たち会員は、「人々が集まる森にしたい」という岩田会長の熱い思いに賛同して集まりました。自然の中で汗を流し、仲間と楽しく作業をするのはとても楽しいですよ。私のように定年後の楽しみで参加されている方もたくさんいます。
岩田 土地の所有者は個人ですが、山は広くたくさんの人々が活用できる、「公共財」だと私は思っています。また人と人とのつながりも大きな財産。「うちの里山や農園で人々とのつながりをたくさん作ってください」といつも申し上げています。

 

―森林ボランティアの皆さんはどんな活動を。
坂野 里山は、定期的に人の手を入れ、“健康な森づくり”を行って木々や草花をはじめ多様な生物が生息できる環境を作らなければいけません。
神付・産土の森も、最初はササや常緑樹などが生い茂った暗い森でした。私たちの活動は、ササを刈り、日当たりのよい明るい森を作るため除間伐を行います。切り出された間伐材は、ベンチや小屋の材料や、薪や炭、キノコのホダ木などになり、薪はストーブやピザ窯に使用されます。これらは資源の循環利用につながると考えています。

 

―「アサヒスーパードライ うまい! を明日へ」プロジェクトの助成金は、どんな活動に役立てられましたか。
坂野 助成金によって、木工作業所を建てることができ、また木材を搬出するポータブルウインチや運搬車を購入させていただきました。おかげで作業が楽になり、効率も大幅にアップしました。
岩田 アサヒビールさんは、活動支援だけでなく、社員や家族の方々が、森林整備体験に参加されたりもしています。私たちと交流し、里山に対する理解を深めていただき大変嬉しいことです。
生き物には欠かせない、太陽・水・空気、この中で水と空気は山からできており、私たち人間の命は、山からいただいているのです。皆さんにも山の大切さをまず知っていただき、また私たちの活動にも参加いただければと思います。

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左:岩田さん 右:坂野さん

左:岩田さん 右:坂野さん

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NEWS

アサヒスーパードライ ひめじ官兵衛ラベル 新発売!

姫路市が中心となって展開する「ひめじ官兵衛プロジェクト」に賛同しているアサヒビール(株)。姫路市の観光をより盛り上げようと、「ひめじ官兵衛」のロゴをデザインした『アサヒスーパードライ ひめじ官兵衛』ラベル (中びん)を新発売する。
ラベルには「黒田官兵衛ゆかりの地・姫路」の文字をデザインすると共に、ひめじ官兵衛プロジェクトの「ひめじ官兵衛」ロゴを配している。

 

■発売日 4月24日(木)
■販売エリア 姫路市を中心とした兵庫県
■販売数量  4,000函(20本/函) ※予定
■商品に関するお問い合わせ:アサヒビール㈱神戸統括支社 TEL.078-333-1301

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アサヒスーパードライ「うまい!を明日へ」プロジェクト第7弾寄付金を兵庫県・井戸敏三知事に贈呈

昨年秋に実施されたプロジェクト第7弾の結果、寄付金は954万2992円に確定し、3月24日、兵庫県庁で贈呈式が開催された。アサヒビール㈱神戸統括支社・稲垣守彦支社長が、井戸敏三兵庫県知事(公益社団法人兵庫県緑化推進協会会長)に寄付の目録を手渡し、知事からは、感謝状がわたされた。
2009年春の第1弾からの累計寄付金が、1億円を超えたことや、アサヒビールの社員たちが森林ボランティアとして参加していることなどを受けて井戸知事は感謝の言葉を述べ、「いただいた寄付は緑化活動の大きな後押しになっています。とくに里山は人の手が入らなければ回復しないので、支援が必要」と話した。
稲垣支社長は「ひめじ官兵衛ラベル」のアサヒスーパードライ発売のニュースにも触れ、「これからも地域の皆様に愛される企業として努力していきたい」とあいさつした。

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目次 2014年4月号