最後は客席とともに「川の流れのように」を歌った

子どもたちのために30年「異人館の街に愛の調べ」チャリティーコンサート

 明石芸術家協会が主催するチャリティーコンサートが30周年を迎えた。さまざまなジャンルの音楽家が演奏し、収益は、親と暮らせない子どもたちに里親をさがす運動を続けている公益社団法人家庭養護促進協会に寄付されている。1984年に北野のシアターポシェットで第一回コンサートが行われ、「一回だけのつもりが、趣旨に賛同してくださる音楽家の皆さんとお客様のご支援のおかげで続けてこられました」と、ソプラノ歌手・中嶋常乃さん。30年前、常乃さんのピアノ教室に里子の女の子が訪れたことが活動のきっかけだった。女の子は最初は寂しそうな印象だったが、音楽に出会ったことによって、明るく自信に満ちた女性に成長していったという。「音楽のすばらしさとともに、子どもたちが家庭で育てられることの大切さを実感しました」という常乃さんが、このチャリティコンサートを企画。音楽プロデューサーで演出家の長男・將晴さんとともに「異人館の街に愛の調べ」チャリティーコンサートを大切に育ててきた。
 30周年記念コンサートは3月30日に、西区の神戸西かざみ鶏の館アートホールで開催。テノール歌手・藤川泰彰さん、ピアニスト・北野完一さん、ギター奏者・佐野健二さんなどベテラン音楽家や、若手音楽家たちが演奏を披露した。また明石芸術家協会が設立した教育栄誉賞が家庭養護促進協会事務局長の橋本明さんに、芸術文化賞がテノールの藤川泰彰さんに贈られ、授賞式が行われた。集まった観客は笑顔で“愛のチャリティーボックス”に募金した。明石芸術家協会の代表・中嶋將晴さんと、顧問の常乃さんは「今後もさまざまな事情で親と暮らせない子どもたちのために、音楽を通して幸せを贈り続けたいですね」と話した。

「お母さん覚えていますか」を歌う中嶋常乃さん(ギター・佐野健二さん)

「お母さん覚えていますか」を歌う中嶋常乃さん(ギター・佐野健二さん)

会場中をブラボー!の歓声で包んだテノールの藤川泰彰さん

会場中をブラボー!の歓声で包んだテノールの藤川泰彰さん

家庭養護促進協会から感謝状が贈られた

家庭養護促進協会から感謝状が贈られた

中嶋將晴さんがスイスのアルペンホルンを演奏

中嶋將晴さんがスイスのアルペンホルンを演奏

■明石芸術家協会

 TEL.078・922・7828


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目次 2014年5月号