文教地区、西宮で互いに切磋琢磨を —関西学院創立125周年に寄せて

武庫川女子大学学長 
糸魚川 直祐

「関西学院創立125周年」をお迎えになられましたことに心からお祝いを申し上げます。貴学院は、1889年、W・R・ランバス氏によって、キリスト教に基づく高邁な全人教育の理念を高く掲げて創設されて以来、125年の永き歴史を歩んでこられました。特に、第4代院長であるC・J・L・ベーツ氏が提唱された“Mastery for Service”は、隣人・社会・世界に仕えるため、自らを鍛えるという関学人のあり方を示され、スクールモットーとして今日まで脈々と受け継がれておられます。
現下のわが国は、21世紀が直面する多くの困難な課題を解決し、新しい時代を切り拓いていく専門的知識と実践能力を併せ持つことが、これまで以上に求められています。そのような状況にあって、貴学院が、世界を視野におさめ、他者への思いやりと社会変革への気概を持ち、自らの大きな志をもって行動力を発揮できる“Mastery for Service”を体現する世界市民の育成に邁進されておられることに敬意を表します。
現在、貴学は私学を代表する総合大学へと発展され、傑出した優れた人材を各界に輩出されておられます。また来年4月には、理工学部に応用系の3学科を新設し、学部を基礎研究から応用開発まで網羅する体制に強化されるとも伺っています。
本学院は兵庫県の首席視学であった校祖・公江喜市郎が1931年に欧米の教育事情を視察した際、イギリスのパブリックスクールやオックスフォード、ケンブリッジ両大学で、人間教育を受ける学生・生徒の意欲的な行動に感銘を受け、1939年に創設されました。「立学の精神」にうたわれる“高い知性、善美な情操、高雅な徳性”を兼ね備えた女性の育成を教育理念として、自立した社会に貢献できる女性を育成することを「教育目標」に、教育・研究体制の整備と充実に取り組み、貴学と時を同じく来年4月に看護学部と大学院看護学研究科を開設する予定です。
今後も同じ文教地区・西宮市にキャンパスを置く大学として、互いに切磋琢磨をし、共に前進して参りましょう。
貴学院の今後ますますのご発展を心よりお祈り申し上げ、お祝いの言葉といたします。 


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目次 2014年7月号