朝井まかてさん 撮影/但馬一憲(講談社)

甲南女子大学卒業生 朝井まかてさんが第150回直木賞を受賞

2014年、甲南女子大学の文学部国文学科卒(現・日本語日本文化学科)、朝井まかてさんの「恋歌(れんか)」が、第150回直木賞を受賞。幕末、水戸藩が天狗党と諸生党の内乱に揺れた時代に、天狗党の志士に嫁いだ女性の、秘めた思いを描いた。
舞台は西洋文化華やかなりし明治36(1903)年。言論家・三宅雪嶺の夫人で、女流作家のさきがけとして名を馳せる花圃は、ふとしたきっかけで、歌塾時代の師匠、“師の君”こと中島歌子の手記を手にする。多くの門下生を抱える歌塾「萩の舎」の主宰として栄華に包まれながら、落日の和歌に固執し、明治生まれの門弟たちに冷ややかな目を向けることもあった歌子。そんな“師の君”が誰にも語ることのなかった、壮絶な半生とは。そして、伝えたかった真実とは。
生活から価値観までが大きく変化した、幕末と明治。それぞれの時代の空気も大切に紡がれる物語は、読み手を惹きつけてやまず、読後に深い余韻が残る。

講談社刊『恋歌』2013年8月21日発行 ¥1,728(税込)

講談社刊『恋歌』2013年8月21日発行
¥1,728(税込)


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目次 2014年7月号