西記念ポートアイランドリハビリテーション病院

健康で不安のない環境づくり/医療法人 康雄会 西病院 理事長 西 昂さん

康雄会は、西病院をはじめ人間ドックや画像検診などの施設を通して私たちの健康な暮らしをサポート。また、介護老人保健施設を通して高齢化が進む社会で誰もが不安のない生活を送れる環境づくりに努めている。更に4月には、神戸の先端医療の本拠地といえるポートアイランドにリハビリテーション病院の開院を予定している。
医療や介護の今後について、西理事長にお話しいただいた。

 

4月開業「西記念ポートアイランドリハビリテーション病院」
新たに開院するリハビリテーション病院はリハビリの中でも特に、急性期のリハビリを中心にする予定です。治療を継続しながら早い時期からリハビリを開始し、一定の効果が得られた段階で在宅に戻っていただこうというものです。
新規ベッド数80床、西病院から移転する56床を含め全136床です。病床の平米数基準に適合するだけでなく、できるだけゆとりを持てる広さを提供しています。運動器系と脳疾患のリハビリ、そして、循環器系のリハビリの3つの機能を備えています。リハビリテーションルームは約400平方メートルの広さを持ち、患者様にはゆとりを持ってリハビリに取り組んでいただけるものと自負しております。
急性期からのリハビリを行っている病院は少なく、急性期と慢性期の中間に位置する施設といえます。かねてから親交のある、神戸大学医学部附属病院の杉村和朗病院長から、教育機関としても育てていきたいという意向も受け、開院に至りました。

 

ポートアイランド2期は医療連携に最適な立地
ポートアイランドには、すでに「西記念画像検診クリニック」を置いていますので、ある程度の土地勘は持っていました。同クリニックは神戸市から、先端医療センターのPET診療部の民間医療機関委託公募があった際に、杉村先生から「一緒にやろう」と声をかけていただき、開設するに至ったものです。リハビリテーション病院を新規開院にあたっては特に、ポートアイランドをと考えていた訳ではないんです。
あちこちと土地を探していましたが、納得できる施設を建てるだけの広さの土地が見つかりません。ポーアイ1期の空き地をと考えたものの、病院建設はできないとのこと。病院ならば良い候補があると勧めていただいたのがポーアイ2期でした。近隣に神戸低侵襲がん医療センター、県立こども病院などができる予定で、中央市民病院もすぐそこ。これは医療連携には非常に都合の良い立地だと、そこで初めて気付いたというのが正直なところです。
更に、神戸大学の羅志偉先生が神戸市の依頼を受けて進めておられる介護ロボット研究開発の臨床実験を当院で行っていただけることになり、今では予想以上に素晴らしい立地だと思っているところです。私がかねてから希望していた介護補助機器やロボットの開発に協力できるのはとても嬉しいことです。今後は、好立地を活用して医療機器メーカーとの連携も進めていきたいと考えています。

 

地域医療を担って半世紀以上。連携は自然な流れ
西病院は父が1954年に立ち上げて以来、半世紀以上にわたり地域医療に携わってきました。父も私も大学卒業後、神戸大学附属病院の第一外科に入局しましたので同病院とも連携しやすいのです。
数多くの開業医の先生方や病院とも特別に連携を取ろうというわけでもなく、長年のお付き合いの中でごく自然に連携、協力体制ができてきました。開院当時、開業医の先生方からの紹介で来られた多くの患者さんを開業医がよく診に来られていたことが、結果的に共同で病院施設を使う「開放型病床」という制度を取り入れることに繋がりました。それが現在まで続いているというのも自然な流れのひとつです。

 

震災後、急激に進んだ高齢化。在宅介護の核となる病院が必要
当院は阪神・淡路大震災で甚大な被害を受けました。被災当事者となった病院は48~72時間、自分たちで頑張るしかないという教訓を得ました。逆に近隣で災害が起きた場合は、まずは助けに駆け付ける。行ってみて、「大したことなくて良かった」という結果なら、それでいいんですからね。
もうひとつ、震災後感じることは、非常に病院内で高齢者が増えてきたこと。高齢化が急激に進んだように思います。今後、ますます介護と医療の連携が重要な時代になるでしょうね。康雄会では介護施設を持っていますので、病院と施設の連携はスムーズにできていると思っています。最近は在宅介護へのシフトが積極的に進められていますが、在宅介護はケアマネージャーやヘルパー、私ども医師をはじめ多くの開業医の往診で支えられています。人材の派遣などとなると、個人で開業されている先生方にとっては難しいところです。ケアセンターなどもありますが、開業医の先生方と在宅介護の連携の中心になる役割は各地域の病院が担わなくてはならないだろうと考えています。地域医療と介護の核となる病院が必要ですし、そういった病院が疲弊しないような制度の充実を望んでいます。

 

十分な医療を受け、誰もが幸せな最期を迎えてほしい
病院は急性期医療と慢性期医療の2つの役割を担わなくていけません。自宅で最期を迎えるのは理想的ですが、自宅に戻れない高齢者もたくさんおられます。そういった現状をどうするかを考えるべきでしょうね。「こんな所で最期を迎えるなんて寂しい」と思わせることだけはしたくないと思っています。そのために、より良い施設を造れたらいいなあと思っています。しかし多くのスタッフが必要ですし、十分な医療を提供するためには最新の機器も必要です。正直言って、莫大な費用がかかります。責任を持って施設を造るのなら、それだけの覚悟と採算が取れるという見通しを持たなくてはならないと日々、肝に銘じています。

ホテルオークラ神戸クリニック

ホテルオークラ神戸クリニック

介護老人保健施設ケアホームすばる

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西病院

西病院

介護老人保健施設すばる魚崎の郷

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すばるクリニック

すばるクリニック

こすもぴあ

こすもぴあ

サンウエスト

サンウエスト

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医療法人 康雄会 西病院 理事長 西 昂さん

西 昂(にし たかし)
医学博士。1971年東京医科大学卒。同年、神戸大学第一外科入局。日本外科学会専門医等の資格を持つ。1982年西外科胃腸科病院副院長。1986年医療法人康雄会西病院院長。1998年医療法人康雄会理事長。1999年社会福祉法人こすもす理事長。すばる医療・福祉グループ会長。全日本病院協会兵庫県支部長等、多数の公職も務めている。

西病院

<診療科目>
外科、整形外科、脳神経外科、呼吸器外科、消化器外科、肛門外科、泌尿器科、形成外科、内科、循環器内科、呼吸器内科、消化器内科、放射線科、リハビリテーション科
【各種健診・人間ドック】
午前診療 9:00~12:00/午後診療 16:00~19:00 土曜午後・日・祝 休診
神戸市灘区備後町3丁目2番18号 電話 078-821-4151


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目次 2013年2月号