学生たちがブライダルを企画、当日運営を行う「キャンパスウエディング」は年に一回行われる(関西国際大学)

ブライダルでホスピタリティを学べばどんな業界でも通用する

司会業からはじまってトータルプランニングまで

もともと私はラジオのDJをしていたのです。それがある日、ウエディングの司会をした経験から、ウエディングの魅力にはまってしまいました。司会は、主役のカップルと、ゲストをつなぐ役割、ラジオでは相手の顔はわかりませんが、ウエディングの現場では、目の前で場が動く。そして、ずっと皆さんが笑顔なのですよね。
自らの結婚・出産後に司会者としてウエディングに携わりながら、ブライダルのプランニングに興味を持ち出したとき、ワタベウエディングからプランナーとして来ないかというお話がありました。それもいきなり店長としてというお話だったのですが、飛び込んでみることにしました。私は、喋ることが好きなのもありますが、本当にブライダルが好きです。長年。司会をやってきたので、式場選びやドレス選び、プラン、挙式や披露宴など、ブライダルに関する流れや、時代時代にカップルが求めていることなどもある程度わかっていました。そのことが武器になり、大規模店舗も任せていただくまでになりました。「結婚式は人生の縮図」とよく私は言っています。結婚式はゴールではなく二人の生活のスタートですから、式後も親族たちが仲良く過ごすためにも結婚式のプランは大切なのです。

時代とともに変化するブライダル

関西国際大学の経営学科に「ブライダルコース」ができるということで、縁があって講師にお誘いいただきやってみることにしました。大学に学科としてブライダルコースがあるのは関西ではここだけのようですから、講義内容も試行錯誤でした。講義では主に、ウエディングの歴史や変遷も教えているのですが、私が関わった30年は、様々な価値観やスタイルが大きく変わった時代でした。昔はお仲人さんが必ずいらして、披露宴でお客様が歌われるカラオケの曲も決まっていたのですよ(笑)。女性の社会進出などの社会情勢も大きく影響していますし、自分らしい挙式や披露宴を求める方が増えました。

ブライダルを学べばどの業界でも通用する

大学では、講義以外にも、一般に公募したカップルの方のウエディングを企画し、キャンパス内で実際に挙式を行う「キャンパスウエディング」を行っています。2012年から開催して、今年も7月に行われましたが、毎回喜んでいただけ、感動がありますし、学生たちもがんばっています。その達成感は半端ないものがあります。ブライダルコースを選択している学生の中にも、ブライダル業界を志望しているわけではない学生もいます。でもそれもいいと思うのです。
私は今度は、学生と社会をつなぐ役割でこの大学に来たと思っています。ですから、どの業界でも通用する学生を育てたいと思っています。社会に出た時に何よりも大切なのは人間力です。私は自分がブライダルに関わってきて本当に良かったと思っています。ひとつのカップルに出会い、幸せにつながる挙式をプランニングする。そこには、当人だけでなく彼らのご両親や、挙式に関わる業者さんなど、さまざまな方々とのつながりがあり、皆さんを笑顔にしたい、幸せにしたいというホスピタリティの精神が本当に重要になってきます。「ブライダルでホスピタリティを学べば、どんな業界でも通用する」というのが私の信条です。

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石川夕起子(いしかわ ゆきこ)

神戸生まれ神戸育ち。ラジオDJ・CMナレーション・レポーターを経て、1998年より株式会社オフィスマーメイドに所属、2000年ワタベウエディング株式会社入社。「あなたらしいウエディング」の司会者として、企画・提案・実行のトータルプロデュース・ブライダル企業のマネジメント・人材育成を経て、ブライダルから業界理解・経営マネジメントを伝えることを使命とし関西国際大学人間科学部経営学科で講師をつとめる。イメージトレーニングG-nius5公認メディスントレーナー、イリスカラーセラピー認定インストラクター他。


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目次 2014年8月号