
特集 ー扉 E.W.ジェームス氏が愛した塩屋
ここは日本なのか? 照葉樹林のまばゆい緑に抱かれる洋館の向こうには、碧い海が広がっている。
昭和初期に開発された外国人向け住宅地、塩屋ジェームス山(神戸市・垂水区)は、華やかな神戸文化の象徴的な存在だ。明石海峡大橋と淡路島を望む絶景の丘は、今なお昔と変わらぬ美しい景観が保たれ、塩屋カントリークラブを核としたコミュニティが息づいている。
ジェームス山のシンボル、ライオン像は、ジェームス氏の遊び心を今に伝える。
塩屋土地(株)・野村不動産(株)・(株)神戸っ子出版 共同企画

エントランスから階上につづく邸内。完成から80年を経ても力強く、重厚な設計は色褪せない

英国出身のジェームス氏は、英国の伝統的な建築様式ジャコビアン様式をとり入れた