里親ケースワーカーの 〝ちょっといい お話〟

どんな人が里親になれるのか

「里親」は、親と暮らせない子どもを、ご自身の家庭に迎えることを希望する人のことで、6日間の研修を受け、市長、知事から認められた人が里親になることができます。以前はこの研修は必須ではなかったのですが、現在は、子どもの現状がさまざまですので、例えば虐待を受けた子どもがどういう状態で落ち着いた生活ができるのかなどを、学んでいく必要があるということで、研修の受講が必要になりました。あとは、安定した収入があればその多少や、学歴や持ち家の有無などは問われません。ごく普通の一般の方が里親になられています。基本的には、子どもが好き、子どものことは放っておけない、という気持ちがスタートです。
子どもの権利をうたった国連の『児童の権利に関する条約』第20条では、「一時的、または恒久的に家庭環境をうばわれた子どもたちには、国が与える特別の保護、援助を受けることを有する。国は、子どもたちのために親の代わりとなる監護を確保すること」とあり、その監護には「まず里親」をいちばんにあげています。日本も、この条約を守ることで1994年に批准し、158番目の締約国となっています。
しかし、日本ではまだ、里親委託率(親と暮らせない子どもが里親に迎えられる率)が約12%。それ以外の子どもたちは、児童養護施設や乳児院で生活をしています。日本では委託率30%を目標に、児童福祉法の制度を改正するなどの取り組みがおこなわれており、そういった姿勢から里親研修を受講する人も増えています。先の東日本大震災、阪神・淡路大震災など、いつ災害などで子どもたちが親と暮らせなくなるかもわかりません。万が一のとき子どもたちに良い環境を与えられるように、まずは制度のことを知ることからはじめてみませんか。
私たち家庭養護促進協会と神戸市里親会では、「里親出前講座」をおこなっています。里親制度に興味のある方なら、専門家でなく一般の方のところへも、里親さん自身やケースワーカーが講演をしに行きます。大学、高校や、企業内での勉強会やサークルに招かれて講演したこともあります。ぜひお気軽に、お声をかけてください。里親制度を知っていただくきっかけになればと思います。

社団法人 家庭養護促進協会

TEL 078・341・5046
神戸市中央区橘通3-4-1 
神戸市総合福祉センター2階


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目次 2012年11月号